関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 老松温泉 「喜楽旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
<老松温泉 「喜楽旅館」>
(栃木県那須郡那須町大字湯本181、8:00~20:00、500円/45分、0287-76-2235)
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (栃木県温泉物産協会)
温泉マニアのあいだでしばしば話題にのぼる、那須湯本の秘湯的名湯。
「山楽」をすぎて那須湯本温泉街に入る手前、湯川にかかる橋の手前の道を山側に入ります。(看板あり)
【写真 上(左)】 アプローチ
【写真 下(右)】 看板
かつては廃墟と化した旧館の印象が強烈なアプローチだったようですが、わりにもとも。それでも潰れかけた廃墟のようなものはありました。
一帯にはメジャー温泉街のはずれにありがちな、どことなくB級めいた雰囲気がただよっています。
【写真 上(左)】 ちよっとB級
【写真 下(右)】 廃墟?
手前のPに車を停め、ジャリ道をすこし歩いていくと道の両側に木造の建物がみえてきます。
ちょうど谷間のようなところにあって、左手前方には那須湯本の旅館群がそびえ立っています。
右が浴場棟、左が母屋で入浴は母屋で受付します。
【写真 上(左)】 入湯案内
【写真 下(右)】 階段
浴場棟に入るといきなり特徴ある木造の階段。これを下って廊下のおくに男女別の浴場。
木造の館内は薄暗く、湯治場の趣。有料の休憩所もあるようです。
手前が男湯、奥が女湯。
【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴場入口
総木造りの浴場はやや暗めながら風情にあふれ、湯気の抜けがいいのでこもりもさほどありません。
手前にぬる湯(3人)、奥に適温の2槽(2人)がならんでいます。
カラン1、アメニティ類なし。
平日14時で独占と思いきや、先客が3人もいてびっくり。(女湯は独占だったとのこと)
うち2人は他県からの日帰りということで、かなりの日帰り固定客をつかんでいそうです。
【写真 上(左)】 女湯-1
【写真 下(右)】 女湯-2
両浴槽とも2本のパイプからの投入でオーバーフロー。
ひとつはそうとうな熱湯、ひとつはぬるめで、コックで投入量を調整できます。
同浴した常連さん?のハナシでは、どちらも源泉とのこと。
どちらもベースは透明度30cmほどの乳白色にごり湯ですが、ぬる湯槽で青味、適温槽では緑味が強くなっています。湯中にはイオウ系の白い湯の花。
味と湯の香に特徴があります。
つよい苦味とよわいたまご味、「鹿の湯」(=鹿の湯・行人の湯混合泉)は酸性系のレモン味がつよいですが、ここは弱アルカリ性なので苦味が前面にでています。
相当につよいラムネ系イオウ臭。このラムネ臭は山地の硫黄泉によくある好ましいものですが、ここまでつよいのはめずらしいです。
キシキシとヌルすべが拮抗する湯ざわりで、異様にあとをひくのでなかなか脱出できません。日帰り入浴時間を45分に限定しているのがわかるような気も・・・。
よくあたたまりますが、浴後は爽快感がでてイオウの香りが肌につよくのこります。
浴感、浴後感ともすこぶる上質感の高い、文句のつけようのない名湯です。
酸性硫化水素泉の代表格である「鹿の湯」に対して、こちらは中性の単純硫黄泉でMgやCaなどの土類成分がきっちりと効いている感じ。
”動”の鹿の湯に対して、”静”の老松のイメージかな・・・?
お湯的には鹿の湯よりむしろ高雄にちかいような気がします。
それにしても、鹿の湯からさして距離はないのに、これほどの対照的なお湯を湧出させるとは、やはり那須湯本おそるべし。
分析書の掲示はありませんでした。
やませみさんの情報によると、
源泉名は、「喜楽の湯 (老松温泉)」
泉質は、単純硫黄温泉(Ca・Mg-SO4・HCO3型)で泉温30.0℃、pH=6.1、TSM(溶存計)=0.65g/kg、TS(総硫黄)=29.5mg/kg
とのことです。(温泉みしゅらんより)
また、泉源は建物の地下にあり、湧出量はさほど多くはなさそうです。
■ブランドグルメ
〔那須のパン〕
御用邸や別荘地を擁する那須は、昔からおハイソな客層が多くパンづくりが盛んでした。
いまでも多くの手作りパン屋があり、地元産の牛乳や卵、天然酵母や無漂白粉など素材へのこだわりが人気を博しています。
調理・菓子パンを得意とするお店もあってバラエティゆたかで、パン屋めぐりをする人も・・・。
〔 2009/12/05UP (2006/12入湯) 〕
E140.0.22.180N37.5.32.190
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