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■ 1979年の洋楽ヒット曲 (Billboardデータから)

2021/05/03 UP

おとなしく(笑)ステイホーム中です。

→ 「■ 1983年の洋楽ヒット曲 (Billboardデータから)」がけっこうアクセスをいただいているので、1979年版もつくってみました。



つねづね洋楽1983年ピーク説を勝手に唱えているので、Billboardデータをもとに1979年~1983年のチャートイン曲を集めてみたものです。
今回も思いつくままにリストしたので、筆者の好みのバイアスが思いっきりかかっていますが(笑)、この時期にチャートインしたことは間違いないので、時代の雰囲気は伝えているかと・・・。
日付はチャート最高位の獲得日です。

この頃は、洒落た曲はアルバム曲に多く、ヒット曲はベタな曲調が多かったのでアルバムからも引っ張ってこようかと思いましたが、きりがなくなりそうなのでやめました。
なので、すべてシングルでTOP40入りした曲です。

1979年版
1980年版
1981年版
1982年版
1983年版


01.Got To Be Real - Cheryl Lynn
1/06/1979 / 12位 12Weeks

いまや代表的なディスコ・クラシックス曲だが、実はCheryl Lynnのこの時期唯一とみられるシングル・ヒット。
リズムといい、メロといい、リフがらみのインストといい、この頃の雰囲気があふれている。

02.Good Times - Chic
7/07/1979 / 1位 14Weeks

1977年に結成されたオリジナリティあふれるディスコ・ユニット。
これは1979年リリースの3rdALBUM『Risqué』からのシングル曲で、見事全米1位を射止めた。
Nile Rodgersのエッヂの効いたカッティングギターと、Bernard Edwardsのベースリフが生み出すこのリズムは当時強烈なインパクトがあり、多数のフォロー曲が生まれたといわれる。

03.Street Life - The Crusaders
10/27/1979 / 36位 3Weeks

フュージョンにヴォーカルをフューチャーしてヒットを生み出した当時としては画期的な楽曲。
長尺曲ながらフュージョンユニットだけにさすがに聴き手を飽きさせない仕上がり。
ヴォーカルは名手Randy Crawford、Crusadersの面々を向こうに回して大健闘。

04.This Night Won't Last Forever - Michael Johnson
9/29/1979 / 19位 9Weeks

どちらかというとMOR系のシンガーでBill LaBountyの楽曲をとりあげスマッシュヒットに。↓の原曲と聴き比べると、MORとAORの質感のちがいがよくわかる。

■ This Night Won't Last Forever - Bill LaBounty


05.Don't Stop 'Til You Get Enough - Michael Jackson
9/01/1979 / 1位 12Weeks

邦題は「今夜はドント・ストップ」。
1979年リリースの『Off The Wall』からの第1騨シングルで、なにもかにもがキレッキレの名曲。
これをきくといかに Michael Jacksonの才能が際立っていたかがわかる。
ギターのカッティングの乾いた音が絶妙に効いて、個人的にはこの頃の Michaelの曲が好み。

06.Escape (The Pina Colada Song) - Rupert Holmes
11/10/1979 / 1位 16Weeks


1979年リリースのALBUM『Partners In Crime』収録曲で、全米1位を獲得した最大のヒット曲。
AORの代表シンガーに数えられることが多い人だが、英国生まれということもあってか、AOR本流とはやや距離を置いていると思う。(ストーリー性の高さではMichael Franksと双璧だが、Michael FranksのほうがAOR寄りだと思う。)

07.What You Won't Do For Love - Bobby Caldwell
2/03/1979 / 9位 12Weeks

当時、あれだけ聴かれていたわりには、シングルヒットはこれ1曲だけとは意外な感じがする。米国より日本の方がヘビロテされていたのでは?

08.Goodbye Stranger - Supertramp
8/04/1979 / 15位 8Weeks

1970年代中盤から数曲のヒット曲を飛ばしたロンドン出身のポップ・ロックグループ。
これは1979年リリースの大ヒット作『Breakfast In America』からのシングルヒット曲。
独特のハイトーンが魅力のLead Vo.Roger Hodgsonが、この曲ではコーラスにまわっている。
日本ではメロディにフックのあるタイトル曲「Breakfast In America」の方がヘビロテされていたような記憶があるが、少なくとも米国ではシングルカットされていない模様。
■ Breakfast In America - Supertramp


09.Reunited - Peaches & Herb
3/31/1979 / 1位 15Weeks

1960年代から活動するワシントン出身のベテランのソウル・デュオが放った最大のヒット曲。
1967年にMarvin Gaye & Tammi Terrellがレコーディングしているだけあって、さすがに楽曲のレベルが高い。
日本では「恋の仲直り」の邦題でシングルカットされている。

10.Time Passages - Al Stewart
10/21/1979 / 7位 13Weeks

グラスゴー出身のシンガーソングライター。数多くの英国ミュージシャンと親交をもち、幅広い音楽性をもつ。
これは1978年リリースの名盤『Time Passages』からのシングルカットで、全米でもヒットとなった。ホーンセクションを含むインストの緻密な構成は、長いキャリアをうかがわせるもの。

11.Ain't No Stoppin' Us Now - McFadden & Whitehead
6/02/1979 / 13位 11Weeks

フィラデェルフィア出身のGene McFaddenとJohn Whiteheadによるデュオが放ったヒット曲で1979年リリースのALBUM「McFadden and Whitehead」からのシングルカット。
Otis Reddingの影響を指摘する人がいるほどディープで本格的なヴォーカルが際立ち、ソウル/ファンクファンのあいだではマスターピース的な一曲。

12.Morning Dance - Spyro Gyra
7/28/1979 / 24位 8Weeks

フロントはsaxのJay Beckensteinで、saxの音色を活かしたラテンフレーバーの明るい曲調はBGM向きで日本でも人気があった。
これもそんな一曲で、フュージョンに勢いがあった時代とはいえ、インスト曲でビルボード40位入りは、いまからすると考えられず。

13.Sad Eyes - Robert John
6/30/1979 / 1位 19Weeks

HOT100にチャートインしてから1位に輝くまで実に20年と11ヶ月の月日を要した遅咲きのシンガー。(この記録はのちにTina Turnerに破られている。)
これは、1979年リリースのALBUM『Robert John』からのシングルカットで見事1位を獲得したが、チャートインしてから1位獲得まで20週間と、ここでもスロースターターぶりをいかんなく発揮している。
もとはドゥ・ワップ・グループの一員だったが、この曲ではAOR的なこ洒落た曲調を展開。
Christopher Crossに先んじてヒットしたAOR系ハイトーンシンガーのイメージがある。

14.If You Want It - Niteflyte
11/24/1979 / 37位 2Weeks

一部で山下達郎の「SPARKLE」の元ネタとも噂されるAOR系デュオのヒット曲。
これは1979年の1stALBUM『Niteflyte』からのシングルカット曲で、グルーヴ感あふれるキメの多いリズムパターン、炸裂するファルセット絡みのハイトーンヴォイスなどAORのお手本的な仕上がり。
1981年にも同じタイトルのALBUMをリリースし、こちらもAORマニアにはマストアイテムとなっている。

15.What A Fool Believes - Doobie Brothers
2/10/1979 / 1位 14Weeks

後期Doobie Brothersの代表曲とされる大ヒット曲。
類い希なハイトーン・ヴォイスにMcdonald節ともいえる独特の鍵盤リフは他の追随を許さないもの。

16.I Do Love You - GQ
8/11/1979 / 20位 8Weeks

ニューヨークで結成されたFunk/Soul Groupで1979年から1981年までのあいだにわずか3枚のALBUMを残したのみだが、この3枚はいずれも名盤。
ニューヨークのGroupとは思えない、スムースでブライトなソウル・グルーヴをつくり出していた。これは1979年リリースの1stALBUM『Disco Nights』からのヒット曲。

17.Love Is The Answer - England Dan & John Ford Coley
4/07/1979 / 10位 10Weeks

テキサス出身のフォークデュオだが、西海岸に拠点を移し、ブライトで透明感のある作品を多く残す。England Danは Dan Seals名義でAOR系のALBUMを数枚残している。
これはAORの名盤といわれる1979年リリースの『Dr. Heckle & Mr. Jive』からのシングルヒット。
Greg Phillinganes(key)、Steve Lukather&Lee Ritenour(g)、Wilton Felder(b)、Ed Greene(ds)、Steve Forman(per)、Ernie Watts(sax)などの名手を配し、ソツのない仕上がり。

18.Lead Me On - Maxine Nightingale
7/07/1979 / 5位 14Weeks

ロンドン出身のR&Bシンガーで、ミュージカル経験も豊富なため、幅広い音楽性をもつ。
曲調も洗練されていて当時のBCM(ブラコン)女性ヴォーカルのなかではもっともAORに接近していた一人だと思う。
これは1978年リリースのALBUM『Lead Me On』からのシングルカット曲で、全米5位と大きなヒットとなった。

19.You're Only Lonely - J.D. Souther
10/20/1979 / 7位 13Weeks

日本でもそれなりにヒットしたJ.D. Southerの代表曲。
AORに括る人もいるが、無常感をはらんだアコスティックな曲調は、AORというよりウエスト・コーストサウンドだと思う。

20.Wait For Me - Hall & Oates
12/01/1979 / 18位 10Weeks

いままで幾度となくUPしているが、やっぱり外せない名曲。
1980年代中盤の大ヒット曲よりも、楽曲としては出来がよいのでは?
これは絶頂期の1983年の名演。
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