藤原愛子の日常茶飯事

前稲城市議・藤原愛子のもろもろな日々

皆さんの声でここに来た!

2009年06月27日 | 議会状況
 六月が過ぎるということは、一年の半分が過ぎた、ということですね。よく歳をとると月日の流れが速いと言いますが、それは老化のために体や思考が時間の早さに追いつかなくなるからだそうです。でも、そんな風に考えるよりも、毎日集中して生きているから時間の観念が無くなって、あれまあ、もうこんなに!と気がつく
んだと思ったほうが良いと、私は思います。
 
 さて、六月議会も来週の月曜の本会議で終わります。
今回、なんと言っても劇的なのは、南山の請願のことですが、その前に・・・

 私は今年と来年は「福祉文教委員会」の委員になりました。今回、その委員会に、義務教育就学児の医療費助成の改正案が、市より提出されました。
それは、東京都の事業内容の改正により、今まで中学三年生までの医療費は、自己負担額の3分のⅠを助成していたのを、今年の十月一日から、通院一回当り200円を支払う(200円以下はその額で)のみとする、というものです。(入院・調剤及び訪問看護にかかる費用が無料になる) 
 所得制限はありますが、想定で3500人位が今年の対象になるそうです。
 私は、200円の自己負担分も助成する市があるのと、3500人計算なら、70万円の支出で無料診療できるので、稲城も200円分の補助をする気はないのか、と質疑しました。市は、「気軽に受診する、いわゆる<コンビニ受診>する歯止めが必要」との答弁でした。
 200円が安易に受診する<歯止め>になるか、<この位ならガマンしよう>と思っているうちに病気がこじれる<もと>になるか、生活が大変なケースが増えている今、もう一歩、市に考えてもらいたいと発言しましたが、今回は前進ですので、議案に賛成しました。


 さて、22日には、三月から継続になっていた「南山東部地区の区画整理事業を見直して欲しい」主旨の請願が、建設環境委員会で審議されました。
署名は更に追加され、26634筆となりました!

 三月議会の時は、7時間に及ぶ委員会審議の中で、解明されない重大な項目がいくつか出てきたため、継続になりました。今回はその項目への明快な答えが得られるか、というところから委員会が始まりました。
 またまた傍聴者が入りきらない状態の中、私は紹介議員として、委員会に出席しました。
 
 <がけ>の安全と、盛り土の<安全性>
  東京都の石原知事は、記者会見で南山開発のことを聞かれ、「子供が二人も生き埋めになって死んでいる。」として「南山=魔の山」発言をしました。
これは、とんだ間違い。
 幼い兄弟だった二人は、沈砂池で発砲スチロールを船にして遊んでいて、誤って落ちてしまい、水死してしまったのです。痛ましい事故ではありますが、がけによる生き埋めで亡くなった訳ではないのです。
 行政は、「池はがけ崩れ対策でつくったものなので、広い意味では危険ながけが原因」と、ものすごい解釈。また、「魔の山」のことは「非常に文学的な表現で感銘を受けた」と答弁したのですが、もし、自分が住んでいるところにある山を、褒めてくれなくとも、けなされたら、とても<文学的で感銘をうける>なんて、私は思いません。
 この都知事の発言に関して質疑をされた議員は、行政のこの答弁の後、「南山において、子供らしい子供たちが元気に緑や土や水に親しめる環境を、早く整えなければならない」と発言されていますが、南山では今現在、すでにこの環境で
多くの子どもたちや、老若男女が親しんでいるのです。
 
 この請願を提出した中心となった「南山市民連絡会」にかかわる議員は、委員会の中に三人いて、(荒井・岡田・藤井各議員)前回からの問題点の解明へと質疑を重ねていくのですが、他の議員三名は、質疑ゼロ・一回・三回。三回の議員は、「都知事発言」のことと、税金のことを質問したのですが、「(南山が)市街化調整区域になってから払われた税金はいくらになったか」との質疑でした。南山は<市街化区域>です。ですから、税金が高いと言われているのです。それでも、行政は、なんの躊躇もなく、すぐに、<市街化区域の南山>の税金額を40年分答えていました。

 でも、これからいくら位の税金を投入するのかは、今の時点では、不明なので
す。

 ああ、私は紹介議員なので、勝手に発言はできないんです、委員が私に質問しない限り・・・。決まりは仕方ないけれど、喉がもごもごしちゃうなあ!

 そんな委員会の終盤です。

 どんなにか聞きたかった答弁でしょう!
 請願の内容は、まさにこの答弁を市側がしてくれることを求めていたのです!

 荒井議員の質疑です
 「南山は地権者のかたたちの土地であるので意志の尊重はもちろんだが、様々な問題があり、事業見直しの声もあるし、一部権利者からの疑問の声もあがっている。事業に対し、地権者の立場を尊重しつつ、市と市民が積極的に計画見直しに向けた話し合いの場をつくる考えがあるか。」

 都市建設部参事の答弁です
 「地権者にこれ以上の負担をかけないということで、具体的に検討の余地のある提案がなされるのなら、行政としても組合に対し、話し合いの場がもてるよう努力するのはやぶさかでない。」
 「組合と市民のみなさんとの信頼関係の回復が第一で、今後は市も努力していきたい。」

 副市長も「どんな事態になっても、話し合いの門戸は開くか確認したい」という再質問に対して、参事の答えと同様、組合に話してみたい、との答えでした。

 昨年の夏、20000名の署名で、「市民的に論議して欲しい」と市長に出した要望は、市長に直接渡すことも叶わずに「もう話し合いをする必要は無い」と、シャッターが降ろされました。その後、市民の方たちは、めげることなく、26634名の署名を集め、市議会に提出。まさに一年の月日を経て、話し合いの道が開けることになったのです。やっとスタートラインに立った、というところでしょうが、これは何と言っても市民の皆さんの力によるものです。

 で、請願の採決となりました。その前の討論は、三人の委員の賛成討論のみ。反対の討論をする委員はおりませんでした。しかし・・・賛成は三人。反対に挙手が三人の同数と、なりました。この、<可否同数>の場合は、委員会条例で<委員長採決>と決められており、委員長は・・・<不採択>。でした。

 稲城市が、話し合いをするよう努力する、と、前向きに請願内容に即した答えをしたのに、委員の半分と委員長は、不採択。勿論、最終日の29日の本会議で21人の議員に計られて結論が出るのですが、「反対の理由がよくわからない(傍聴している方達の感想です。)」

 いずれにしろ、今までにも「行政がもうやるつもりなので不採択」という「?」の理由で議会は多数によって不採択になったけれど、(こういう場合、私なら採択しますし、してました)市が実施するというケースはありますし、今回は「どんな事態でも」話し合いの場をつくる、と答弁していますので、<不>がつく結果であろうと、大きく前進、道が開けたことに変わりはないのです。

 皆さん、月曜の昼間ですが、傍聴においで下さい。 インターネットで生中継もされますよ。そう、録画でもみることができます。南山開発賛成反対の方だけで無く、議員や市長がどんな感じか、何をどう考えているか考えを述べるかのべないか、是非、のぞいて見て下さい。








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