藤原愛子の日常茶飯事

前稲城市議・藤原愛子のもろもろな日々

委員会で視察・山口広島は

2009年10月27日 | 日々の活動
 10月20~22日まで、福祉文教委員会で視察研修に行ってきました。

 今年度の委員会の調査事項は、「高齢者施策」

 と言う訳で、山口県・防府市と山口市の<夢のみずうみ村>と、
       広島県・尾道市の御調総合病院へ。

 山口県の二箇所は、同じデイ・サービスをやっている法人で、防府市が<海沿い>山口市が<山沿い>にある、一見、工場みたいな建物。

 そこで朝からデイ・サービスに来る御高齢の方々約100人は、朝入り口で、今日自分が何をやりたいかを自分で決めるのです。

 メニューはよりどりみどりで、たとえば「プール」「木工」「花札」「料理」中にはなんの意味か解らないのもあって、「ポパイ」=「筋力アップ」 「金魚」=「腰の運動」なんて具合。施設内通貨の「ユーメ」があって、参加費を払います。反対に、血圧はかるともらえたり、輪投げで入った点だけ「ユーメ」がもらえたり・・・。

 施設の中は入り口の両側に、まるでリサイクル家具屋ばりにいろんなタンスがずらりと並んでいます。来た方は、自分の引き出しに私物を入れて、ボードに書いてある自分の名前に一日の時間割メニューを張って、そう食器も一人ひとり違うもので自分で出し入れ。

 つまり、何でも自分で出来ることをしないと、誰もやってくれないのです。職員さんは勿論いますが「はいはい今日は皆で体操ね」なんてせずに、要所要所にいるけど、皆さんもう勝手気ままの一日。なかには「何もしない」なんてメニューもある。廊下は曲がってたり坂だったり、階段の上には大きな字幕・・「骨粗しょう症に勝訴」だって!皆さんそこを上がり下りしています。

 お世辞にも美しい建物ではありませんが、なんと活気に溢れた「デイ」なんでしょうか。個人の尊厳と意志を尊重した日常となっておりました。


 広島県尾道市の御調総合病院は、合併前は御調町病院で、全国的に有名な所です。
なんで有名かというと、介護保険制度が出来る前から、高齢者医療は、「保険・福祉・医療」の連携が必要との信念で、システムを作り上げたからです。
 病院長の意志が具体化して、在宅訪問医療システム・リハビリ・デイ・特養ホームとグループホーム・認知症ホームなど、一環した施設を病院に併設した場所と、少しはなれていますが、まとまった場所に整備しています。
 いわば介護制度のほうが、後追いというところでしょうか。

 
 二つのケースを視て、如何に稲城に活かすか・・・ですが、稲城には他市から視察が沢山来るその目的は、「介護制度先進都市・稲城」を学びになんです。
 じゃ何で、その稲城からわざわざ遠いとこ行くのよ!もういいじゃないのすすんでるなら!・・・と言われるでしょうね。

 私、意地悪なのかも。

 私が考えているのは、稲城でも山口でも広島でも。「その場所に来ない、あるいは行けない人達」がいらっしゃるでしょ。その人達を如何にすべきか、という課題なんです。
 勿論、稲城でも、もっともっと充実した「デイ・サービス」を考えること。
保健・福祉・医療が連携しなければならないことは必要で、視察で学んだことを稲城にあてはめて考えることはやるのですが、それにしても、その網目からこぼれてしまっている方達の、不安や不満の受け入れ先の情報が流れず、最終的に孤独死などということはなんとか防ぎたいのです。
 
 やはり、何かを考えたり決めたりする時は、青梅マラソンじゃないですが、最終ランナー・最も立場が弱いとか後ろになって隠れてしまいそうな人を忘れてはならないと思うんです。情に溺れるとかじゃなくてね。

 いやあ~それにしても、年のせい?視察先のホテルの枕、頭になじむのに、時間がかかるようになっちゃいました!


 






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1 コメント

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どこも (おっさんです。)
2009-10-29 02:03:38
きょう、、
八王子市市議会事務局に電話してました。
何人かの所在を聞いたら、、
4つの委員会が全国に飛び回って視察、研修でした。
誰も不在でした。
「おっさん、青森はいいよ、ねぶた来たら・・」
でした。
小学校の遠足の季節かな??

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