今日の朝日新聞道内版には「生活の党」代表小沢さんの元秘書、石川知裕衆院議員(39)が議員辞職を決めたという記事を大きく扱っていた。前回の衆院選では新党大地の比例代表で当選を果たしたが、上告中の裁判を抱えているいることを挙げ、党への配慮を強調…したそうだ。
これによって新党大地代表・鈴木宗雄さんの娘さんが次点だったので、繰り上げ当選する模様。鈴木さんは家族の情を優先したんじゃないかってね。すっきりしない運びではあるが。
…(前略)それでも石川氏は「自分の義を貫き、裁判を戦う。次期衆院選に出られない可能性も覚悟した上での決断だ」と力を込めた。辞職を決めた現在の心境は、「国策捜査に巻き込まれなければ、こうはならなかったと考えると悔しい気持ちはあるが、後援会から新たな勇気をもらった。切りかえていきたい。(後略)…。
同じく判決を受けたほかの二人の秘書は政治の世界から身を引き、上告しないという事だから、すべては石川さんの肩にかかっている。ほかの二人は裁判を続けるには社会的な立場に加えて、経済的な負担も大変だからだろうねえ。
この裁判が東京地検の証拠捏造に基づいた、検察、裁判官、メディア、そうしたものをひっくるめた、小沢さんを貶める組織ぐるみの大謀略、まさに平成の暗黒裁判だったということ。大阪地検の村木さん裁判の証拠捏造と構図はまったく同じ。背景には民主党つぶしがあった。そもそも小沢さんの強制起訴を決めた検察審査会の存在そのものが怪しいからだ。二度目の議決を決めた審査会のメンバーの平均年齢構成は小数点以下二桁まで一度目とおんなじだった。
メンバーが代わっているのに、こんなことは確率からも考えられないという。果たして二度目の議決のための審査会が開かれたのかという疑いまで持たれている。小沢さんの裁判の裁判長は、証拠を吟味し、まっとうな判決を下したが、石川さんの裁判長は無罪を証明する新たな証拠をことごとく却下し、はじめから有罪ありきという流れ。
小沢さんの無罪は確定され、覆すことができないので、秘書を有罪にしておくことで、いつまでも小沢さんをグレーのイメージにつなぎ留めておきたいということなのだろう。それだけに、これから石川さんには苦難が待っているだろうが、がんばってほしい。道産子の反骨精神、中央の権力に対する地方の人間の意地を見せてやってよ。