もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

190402 昨夜は本当に恐ろしい夜だった。新元号の有無を言わせぬ空騒ぎの陰で、強行採決の<新入管法>が施行されていた。

2019年04月02日 21時19分04秒 | つぶやき
4月2日(火):  

昼、「令和」発表の報は聞いていた。新しい元号に全く興味がなかった。職場でもほとんど話題にならなかった。しかし、夕方、帰宅するとテレビ、新聞の報道はそれ一色だった。画面の中ではしゃぎまくる老若男女の姿しか出てこない。果ては、ニュース9で、アベが配下のNHK岩田を従えて30分以上居座って、まるで自分の手柄のごとく振る舞う傍若無人ぶり。新元号に異論を一切許さない、政府とマスコミによる極めて意図的な意志を感じさせるこの雰囲気は異常としか言えない。

この熱狂の陰で、多くの問題点を置き去りにしたまま<強行採決された新入管法>が施行された。どさくさに紛れて、というより、まさにこの熱狂を最大限利用して誤魔化しを図ったとしか言えない姑息な手法が手に取るように見える。今後、日本の社会に外国人労働者という名の<移民>が一挙にあふれかえることになる。

新入管法が<強行採決>という形で成立したことによって、国民はこの法の影響で日本社会が如何に大きな変化を迫られるのかを考える機会を奪われたのだ。すでに日本では<格差の拡大>から<階級社会>になり、同じ日本人同士の間で<アンダークラス>という不安定・低賃金労働者層を生み出してしまっている。

事実上の移民となる外国人労働者は、<アンダークラス>よりもさらに一段と低い賃金(例えば、月6万円)でよく言うことを聞く奴隷的労働力となる。すなわち、<アンダークラス>の強力な競合勢力となって、日本の労働市場を席巻し、過酷な労働環境改善の取り組みの大きな障害となるだろう。「自己責任論」が、さらに「あいつらよりはマシ」意識で補強されていく。

アベとマスコミによって踊らされ、新元号に歓喜している国民の多くが、今まさに自分の首が大きく締められつつあることから目をそらせられているのだ。外国人労働者という名の事実上の移民の人々は、やがて少子化の日本で多くの子どもを産むことになる。片方の親が日本人の場合も多いだろう。日本で生まれた<子どもたちの故郷>は、親の生まれた外国ではなく日本である。彼らには日本に住む立派な権利があるのだ。何よりも彼らは国際人権規約その他で基本的人権を保障された<人間>なのだ。

彼らは、いつまでも身を潜めて不安定、低賃金、人権侵害、教育権の侵害、理不尽・暴力に耐え忍ぶ存在ではないし、耐え忍ぶ必要はまったくない。彼ら、彼らの子どもたちは<人間>なのだ。そして、彼らのなかで、まもなく世界的にキリスト教徒の信者数を超える本当に大勢のムスリムが増え続ける。

ムスリムという厳格な戒律の一神教徒たち、彼らはそれまでの日本人とは違って日本列島に閉じられた存在ではない。世界中のムスリムとつながっている。彼らを<人間>として正当に遇する社会の仕組みを意識的に急いで作り上げることなく、目の前のお手軽な低賃金労働者としてつまみ食い気分でいれば、遠からず、日本国内で様々な矛盾・暴力・テロが噴き出すだろう。

その責任は、外国人労働者ではなく、すべてアベ・アソウ・創価学会による<新入管法の強行採決>にあるのだ。繰り返すが、<強行採決>は国民から移民受け入れに伴う様々な問題について解決方法を考え、ビジョンを描き、覚悟をする機会を奪い去ることだったのだ。

すでに2年前、アベへのシンパを表明し隠さない犯罪者によって相模原の障害者大量殺人事件が起きている。アベ・創価学会の作り出した日本はすでに、弱者、マイノリティにとって非常に息苦しく懐の狭い社会になり果てている。何の対策も施さないままでそんな日本に、強烈な差別、人権侵害を受けることを前提に大量の外国人労働者という名の<移民>が流入することが解禁されたのが、マスコミに演出された新元号発表のバカ騒ぎと同じ日だというのは、のちの世から見れば本当に滑稽の極みである。今の政府ほど国民をなめて虚仮にした政府を俺は知らない。

日本人(って何?)は必ず罰を受ける。

朝日デジタルロバート・キャンベルさん「国書か漢籍か、超えた元号」
2019年4月2日07時00分

 日本文学研究者のロバート・キャンベルさんによると、梅の花は万葉集では120首ほどが題材として詠まれており、「中国で伝統的に歌われる情景だ」という。典拠となった序文は、詩文集「文選(もんぜん)」にある後漢の張衡(ちょうこう)の「帰田賦(きでんのふ)」を「カバー」した可能性があるとし、「後漢の時代の人々に思いを重ね、目の前にある景色を描いたのではないか」と指摘する。
新元号は「令和」(れいわ) 万葉集典拠、国書由来は初
「令和」どう思う?「堅すぎますね」「災害ない時代に」
【詳報】新元号「令和」発表の一日をタイムラインで
 そのうえで「国書か漢籍かということはどうでもよく、国を超えて共有される言葉の力、イメージを喚起する元号だ。元号が孤立しているものではなく、北東アジア文化圏で共有された情操の世界とつながる言葉だ」と評価する。
 また、万葉集はのちの勅撰(ちょくせん)和歌集と違い、「詠み人の階層や地域性が多様で、人々の素直な声や思いを後の時代に記録している。世界に万葉集の素晴らしさを気付かせるきっかけになるという意味もうれしい」と歓迎した。
 新元号が「令和」と聞いた瞬間には、「令」が使役の助動詞であることから、「和せしむ」と解釈したという。「平和になるよう仕向けようという、ポジティブな言葉だと思った。この解釈も胸にとっておきたい」と話した。
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