もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

7 016 齋藤孝「齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!」(筑摩書房:2006)感想4+

2017年11月08日 00時06分10秒 | 一日一冊読書開始
11月7日(火):  

202ページ     所要時間3:00      アマゾン476円(126+350)

著者46歳(1950生まれ)。静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『声に出して読みたい日本語』(草思社)が話題を呼ぶ。

何となく世渡り上手に見えて「嫌な奴だな」と思っていたら、意外としっかりした心(しん)があり「あれれ…?」と戸惑わされる。藤原和博とともに俺が苦手なタイプの著作家である。本書は、本屋で文庫(648円)を発見し、思わず手が伸びて欲しくなり、アマゾンに発注したものである。

本書を読み始めて3分の1ぐらいまで、「チキショー、失敗した!月並みな内容だ。買うんじゃなかった。感想3がせいぜいか…」と後悔がつのった。しかし、半ばに差し掛かったところで、「あれれ、意外と…。いや騙されないぞ!」となり、後半は一気呵成に挑発的な方法論や、言葉が連打され、読書の素晴らしさが高らかに歌い上げられ、「どうして読書をしない人がいるのか自分には理解できない」とまで言われて、「あんたは、教祖か!」と突っ込みを入れながら激しく同意してしまい刺激を受けてしまった。「この人は本当に本を読むのが好きな人なんだなあ」としみじみ思わされた。

付箋多数、抑制的なつもりだったが横線もたくさんしてしまった。この本とは、読書生活を深化させていく上でじっくり付き合っていきたい、と思う。

私に言わせれば、「本を読めない時間」などあるのだろうか、と思います。略。「どうやって本を読む時間を見つけるのか」という発想をやめて、「どういうときに本が読めないのか」という逆転の発想で考えてみてはどうでしょう。すると、略。1日のうち大半が、実は読書に避ける時間だったことがわかります。どうです。これでも読書をする暇はありませんか? 163~165ページ

【目次】「速読塾」入門のみなさんへ/第1講 何をどこまでめざせばいいのかー速読・多読の目標/第2講 勇気をもって飛ばし読みー二割読書法とは何か/第3講 誰でも今すぐできる速読術/第4講 速読上級者用プログラム/第5講 速読を生活にうまく組み込んでいく方法/いざ、速読の実践に向かうみなさんへ

【内容情報】30分で10冊読んで理解できる。2割読書法、キーワード探し、呼吸法から本の選び方、読む時間の作り方まで、著者が実践する「脳が活性化し、理解力が高まる」夢の読書法を大公開!ただ単に、速く読むテクニックではなく、本を読むことで「頭の良さにつながる」「新しい価値を付与して、自分のものとして出せる」レベルにまで到達できる方法論。語りかけの文体なので、5回分の塾の授業に参加した気分で読める1冊。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 171105 NHK-BS「山女日記 ... | トップ | 171107 買っちまったよ!? ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

一日一冊読書開始」カテゴリの最新記事