もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

0076 重松清「エイジ」(新潮文庫;1999)感想3+

2013年06月14日 00時42分53秒 | 一日一冊読書開始
6月13日(木):

463ページ  所要時間2:20     ブックオフ105円

著者36歳(1963生まれ)。

中学2年生の二学期、街に出没していた通り魔は、妊婦さんを襲い、流産させてしまい、警察に捕まった。そして通り魔事件の犯人は、同じクラスの同級生だった。マスコミが押し寄せ、学校は鎮静化に浮足立つ。少年たちは、自分は関係ないと割り切る、被害者の立場に立つ、自分が原因ではないかと考える。 

そしてエイジは、自分もいつ「キレる」かわからない、と恐れ、見えないナイフで周囲の人間を切りまくる。やがて犯人と、ほぼ同じ経験をするが、そのことで「自分は彼とは違う」という確信を持つ。「同化することで、異化できる(藤原和博)462ページ」RPG(ロールプレイングゲーム)的作品。

 ってことらしいが、今日は時間がないので本読みを諦めそうになっって、「どうせなら、読めないよりも、ひどい読書でもやってしまった方がましだ。良い本ならまた別の日に読み返せばいいさ。」ってことで、1ページ15秒の眺め読みでpm9:30から11:50まで読んだ。

粗筋は辛うじて拾えたが、全然味わえなかった。もちろん泣けなかった。重松清語録に収録したいような言葉も散見したが、山本周五郎賞受賞作品を味わえないのは、ひどく残念な思いだ。しかし、読書習慣を維持するには、これもひとつの読書として受け入れるしかない。感想3+は、じっくり読めば、4+以上になると思う。

※重松清の性愛描写は、とてもエロチックだ。
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