もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

7 006 池上彰「学校では教えない「社会人のための現代史」」(文芸春秋:2013) 感想4+

2017年09月22日 00時09分16秒 | 一日一冊読書開始
9月21日(木):    副題:池上彰教授の東工大講義国際篇

253ページ     所要時間4:25     アマゾン548円(291+257)*1年半前の2016.4.5.購入。

著者63歳(1950生まれ)。長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者として、松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年より11年間、NHK『週刊こどもニュース』でお父さん役をつとめわかりやすい解説が話題に。2005年3月にNHKを退社し、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。12年4月より東京工業大学リベラルアーツセンター教授

2度目か? どこが面白いか?と言われれば、すべて面白いと答えるしかない。聞いたことのない言葉は一つもないが、十分に説明できるかと言えばできない。そんな話題を「お題」ごとに非常に歯切れよく明快な解説が、エピソードも忘れずに行き届いた形で書かれている。徹底的に読み手の立場に立った池上彰さんらしい著作である。

本書の内容は、ある意味池上さんの人生と完全に重なっている。それだけに解説に臨場感があったように思える。無数に付箋をしたので、折に触れて線を引きながら読み返せたら幸せだと思う。って言うか、「今すぐにでも読み返したい」気分だ。

【目次】はじめに 冷戦がわかると「この世界のかたち」が見える /1 東西冷戦 世界はなぜ2つに分かれたのか /2 台湾と中国 対立しても尖閣で一致するわけ /3 ソ連崩壊 社会主義の理想が「怖い国」になるまで /4 北朝鮮 なぜ核で「一発逆転」狙うのか /5 中東 日本にも飛び火? イスラエルやシリアの紛争 /6 キューバ危機 世界が核戦争寸前になった瞬間 /7 ベトナム戦争 アメリカ最大最悪のトラウマ /8 カンボジア 大虐殺「ポル・ポト」という謎 /9 天安門事件 「反日」の原点を知っておこう /10 中国 「経済成長」の代償を支払う日 /11 通貨 お金が「商品」になった /12 エネルギー 石油を「武器」にした人々 /13 EU 「ひとつのヨーロッパ」という夢と挫折 /14 9・11 世界はテロから何を学べる?  /あとがき それでも未来へ進むために

【内容紹介】冷戦後の15年を知れば、混迷の現代が見える! EUの挫折、イスラム国の登場、エネルギー戦争、反日の原点――すべて東西冷戦後に原点が。ビジネスにも投資にも現代史は必須です! グローバル化時代の真の教科書です。 /// 実況中継スタイルで大好評の東工大講義シリーズ第3弾は「東西冷戦後」の現代史。時間が足りず、学校では教わらなかった人も多いのではないでしょうか?しかし安保法制も、EUや難民問題も、「イスラム国」のテロも、中国・韓国の「反日」も、混迷の原点はすべてこの期間にあります。自分の頭で考えたい、すべての人に!
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