もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

140725 NHK「復興・正念場の夏―建設バブルと被災地」感想5。東北の棄民化進む!五輪より復興が先だ!

2014年07月25日 23時13分11秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
7月25日(金):NHKスペシャル「復興・正念場の夏―建設バブルと被災地―」pm10:00-10:50

 久しぶりにNHKの意地を見せてもらった。現政権の被災地に対する不誠実、犯罪的な不作為(*)が白日の下に明らかになった。その気は無かったのに、最後まで見てしまった。

 (*)路上に倒れている病人を見捨てたまま通り過ぎるとか,立ち退きを要求されても住み慣れた住居から立ち退かないというように,現在の事実・事象に対して積極的に働きかける行動をとらず,それらの事実・事象を放置することを不作為という。(kotobank)

 安倍晋三は、集団的自衛権による憲法破壊や対中国の陣取り合戦のために海外を飛び回っている。財界に原発再稼働を約束し、法人税減税をしながら消費税を上げ、再度引き上げようとしている。自殺者は再び3万人を超えるだろう。北朝鮮の拉致被害者問題も政治的に利用するが、埒があかない。国内には悲惨な苦しみを抱えるさまざまな人々が大勢いる。

 しかし、安倍晋三も石破も、国内の被災地を回ろうとしない。中国・韓国にチンピラのような敵意を示しながら、財界とアメリカには卑屈なまでに歓心を買おうとし続ける。一方で、国内の多くの人々のさまざまな苦しみ、悲しみにまともに向かい合おうとしない冷酷さ、酷薄さはどうだ! 特にあの石原伸晃環境相のやる気の無い表情や言動は見ている国民を失望させるに余りある。

 安倍自民は、もはや日本の代表ではない。ごく一部の富裕層とアメリカの代弁者になり下がっている。我々の代表ではない。そして、アメリカからも実は馬鹿にされている。

 だからと言って、民主党の野田汚物や前原詐欺師が免罪されはしない。むしろこいつらも国民そっちのけで我が身可愛さで民主党から出ていかず、スキルスのように身を潜ませて、政治を見え難くして、自民党を支える共犯者だ。

 被災地は福島だけではない。岩手も宮城も一向に復興が進んでいない。全ては政府の不作為と、無神経な五輪招致のやり方による東京に集中する建設需要によるものだ。東京に吸収されて、被災三県から潮が引くように建設業者がいなくなり、バブルの時にもなかったほどの建設労賃や資材費の高騰が起こっているのだ。被災地の復興を担う業者や自治体は、責任を押し付けられて国から何のあと押しも得られないでいる。

 我々から強奪した<東北復興特別税>の莫大な金はどこに消えたんだ! 沖縄県の護岸工事に流用されて話題になっていたあの19兆円は、どこに消えたんだ。その金でどうして被災地の自治体や建設業者をサポートしないんだ!

 今の日本には、まともな政府や政党が消滅してしまっている。本当に異常事態だ。自国民を<棄民>化して開催される東京五輪なんて、滑稽でしかない。馬鹿馬鹿しい国になり下がったものだ。
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