4月20日(木):
212ページ 所要時間4:10 アマゾン280円(23+257)
著者51歳(1958生まれ)。弁護士。
2度目。失敗読書だった。著者は「民主主義」が少数者・弱者の権利を侵しやすいことを指摘する。「日本国憲法」は、「民主主義」で起こりやすい<多数派の横暴>を予め抑制する機能をもつこと強調している。俺は「今の憲法を護れるのであれば死んでもいい」と思っている。著者の立場に全面的に同意・共感する。
【目次】第1限 「憲法の理念」ってなんだろう/第2限 自分の幸せを自分で決める権利とは/第3限 「自由」と「義務」について考える/第4限 憲法改正は必要なのだろうか/第5限 国民としての主体性とは何か/第6限 平和な社会がつくるもの
【内容情報】改憲論議の高まりのなか、教育基本法が改正され国民投票法も成立。その流れに危機感をおぼえた著者が、明日の主権者として未来を生きる若者たちに、日本国憲法のもつ力と価値をあますところなく伝えるとともに、自立した市民としていかに生きるかを説く。雑誌『世界』連載中から大好評だったコラムをまとめた一冊。
前回の分
213冊目 伊藤真「中高生のための憲法教室」(岩波ジュニア新書;2009) 評価4+ 2012年05月07日 02時52分20秒 | 一日一冊読書開始
5月6日(日):
222ページ 所要時間2:55
評価5を付けられなかったのは、俺の読み取り能力の低さの所為である。記述も解かり易く、流し読みでは本当に勿体無かった。テキスト。図書館で借りた本だが、是非購入して手元に持っておきたい本である。
著者50歳(1958生まれ)。直球ど真ん中の護憲法律家。著者が、現行憲法をどれほど掛け替えのないものと考えてるか、非常によく伝わってくる。こんな正統派のベテラン論客の存在は頼もしい限りである。本書は、月刊誌『世界』に連載した「伊藤真の中高生のための憲法教室」(2004年4月号~2008年3月号)を、加筆・修正したもの。
小泉・安倍内閣時代の自民党による壊憲(憲法破壊)の動きに対して反駁するQ&A集的な内容になっていて興味深く読めた。目線も非常に行き届いていて、さまざまな社会問題と憲法の関わりについて、きめ細やかに説明されているので、憲法を武器として闘う人間にとって非常に良い手引書になっている。
著者は、安倍バカ内閣での、教育基本法改悪、憲法改正国民投票法案が成立したことに、強い憤りを覚えている様子である。
俺だって、差別・偏見発言と承知の上で、敢えて書くが、教育基本法改悪を強行する者は、せめて東大・京大卒業のたたき上げの政治家首相であって欲しかった。安倍のように何不自由の無い恵まれた環境に育ちながら、成蹊大学程度の大学しか出られなかった低い知能の世襲議員に<教育の憲法>とも言うべき法律に手を触れて欲しくなかった。傍で見ていて「このバカ(安部晋三のこと)は、自分のやってることの意味が何も解かってないやろう!」と思いながら、当時その愚行・暴挙を見ているのは、本当に切ないことだった。憲法改正国民投票法案成立の時も同じだった。せめて、自分の犯した行為の重大さを十分に理解できる悪党政治家に確信犯的に強行されたのであれば、ある種諦めと、今後の闘いへの闘志も起きるというものだが、視野の狭い・浅薄な理解力しかもたない世襲バカがやってしまうところに、なにか<世の中の常>の“不条理”を覚えた。しかも、その愚物の世襲バカが、「僕ちゃん、お腹痛いから、総理大臣辞めまちゅ!」で総理を辞めていながら、最近は元総理としてはしゃいでいる姿に呆れ返って吐き気を催させられる始末である。もう何をかいわんや…。
■目次
はじめに
第1限「憲法の理念」ってなんだろう:「世界に一つだけの花」/守らなくてはならないのは誰? /「憲法改正」を考えるヒント /「戦争放棄」の理由 / 攻められたらどうするの?
第2限 自分の幸せを自分で決める権利とは:黙っていたら人権はない/オリンピックは誰のため? /プロ野球選手がストしていいの?/「公共の福祉」ってなんだろう? /公務員の人権が制限されるワケ /「普通の国」と「日本の独自性」
第3限 「自由」と「義務」について考える:「表現の自由」はなぜ大事? /嫌いなのは自由,歌うのは義務? /教育は何のために?/あなたも私も納税者 /「教科書検定」を憲法からみると /教科書を選ぶとはどういうことか /私たちはなぜ選挙にいくのか /「よくわからないけど小泉さんが好き」? /首相の靖国参拝と裁判所の役割/ビラ配りは犯罪か?
第4限 憲法改正は必要性なのだろうか?:憲法は押しつけられたか? /平時になんで新憲法? /「国民投票法」を考える/学校で強制される「愛」? /表現の自由と国民投票 /住基ネットはなぜ危険なのか /戦後レジームからの脱却
第5限 国民としての主体性とは何か:女性天皇の是非も私たちが決める /黙秘権は何のために? /犯罪の相談だけで処罰される!? /被害者の人権と被告人の人権/被害者参加制度/裁判員制度
第6限 平和な社会がつくるもの:「敵基地攻撃論」と暴力の連鎖/日本の国際貢献 /米軍再編と地方自治/憲法から考える自民党総裁選挙/安倍「改憲」で「美しい国」に? /平和と福祉の強いつながり
第7限 憲法の持つ力:違法でなければそれでいいのか /環境問題/議員定数不均衡問題/力と民主主義/明確性の理論/外国人の人権/貧困と憲法/憲法の力
おわりに
212ページ 所要時間4:10 アマゾン280円(23+257)
著者51歳(1958生まれ)。弁護士。
2度目。失敗読書だった。著者は「民主主義」が少数者・弱者の権利を侵しやすいことを指摘する。「日本国憲法」は、「民主主義」で起こりやすい<多数派の横暴>を予め抑制する機能をもつこと強調している。俺は「今の憲法を護れるのであれば死んでもいい」と思っている。著者の立場に全面的に同意・共感する。
【目次】第1限 「憲法の理念」ってなんだろう/第2限 自分の幸せを自分で決める権利とは/第3限 「自由」と「義務」について考える/第4限 憲法改正は必要なのだろうか/第5限 国民としての主体性とは何か/第6限 平和な社会がつくるもの
【内容情報】改憲論議の高まりのなか、教育基本法が改正され国民投票法も成立。その流れに危機感をおぼえた著者が、明日の主権者として未来を生きる若者たちに、日本国憲法のもつ力と価値をあますところなく伝えるとともに、自立した市民としていかに生きるかを説く。雑誌『世界』連載中から大好評だったコラムをまとめた一冊。
前回の分
213冊目 伊藤真「中高生のための憲法教室」(岩波ジュニア新書;2009) 評価4+ 2012年05月07日 02時52分20秒 | 一日一冊読書開始
5月6日(日):
222ページ 所要時間2:55
評価5を付けられなかったのは、俺の読み取り能力の低さの所為である。記述も解かり易く、流し読みでは本当に勿体無かった。テキスト。図書館で借りた本だが、是非購入して手元に持っておきたい本である。
著者50歳(1958生まれ)。直球ど真ん中の護憲法律家。著者が、現行憲法をどれほど掛け替えのないものと考えてるか、非常によく伝わってくる。こんな正統派のベテラン論客の存在は頼もしい限りである。本書は、月刊誌『世界』に連載した「伊藤真の中高生のための憲法教室」(2004年4月号~2008年3月号)を、加筆・修正したもの。
小泉・安倍内閣時代の自民党による壊憲(憲法破壊)の動きに対して反駁するQ&A集的な内容になっていて興味深く読めた。目線も非常に行き届いていて、さまざまな社会問題と憲法の関わりについて、きめ細やかに説明されているので、憲法を武器として闘う人間にとって非常に良い手引書になっている。
著者は、安倍バカ内閣での、教育基本法改悪、憲法改正国民投票法案が成立したことに、強い憤りを覚えている様子である。
俺だって、差別・偏見発言と承知の上で、敢えて書くが、教育基本法改悪を強行する者は、せめて東大・京大卒業のたたき上げの政治家首相であって欲しかった。安倍のように何不自由の無い恵まれた環境に育ちながら、成蹊大学程度の大学しか出られなかった低い知能の世襲議員に<教育の憲法>とも言うべき法律に手を触れて欲しくなかった。傍で見ていて「このバカ(安部晋三のこと)は、自分のやってることの意味が何も解かってないやろう!」と思いながら、当時その愚行・暴挙を見ているのは、本当に切ないことだった。憲法改正国民投票法案成立の時も同じだった。せめて、自分の犯した行為の重大さを十分に理解できる悪党政治家に確信犯的に強行されたのであれば、ある種諦めと、今後の闘いへの闘志も起きるというものだが、視野の狭い・浅薄な理解力しかもたない世襲バカがやってしまうところに、なにか<世の中の常>の“不条理”を覚えた。しかも、その愚物の世襲バカが、「僕ちゃん、お腹痛いから、総理大臣辞めまちゅ!」で総理を辞めていながら、最近は元総理としてはしゃいでいる姿に呆れ返って吐き気を催させられる始末である。もう何をかいわんや…。
■目次
はじめに
第1限「憲法の理念」ってなんだろう:「世界に一つだけの花」/守らなくてはならないのは誰? /「憲法改正」を考えるヒント /「戦争放棄」の理由 / 攻められたらどうするの?
第2限 自分の幸せを自分で決める権利とは:黙っていたら人権はない/オリンピックは誰のため? /プロ野球選手がストしていいの?/「公共の福祉」ってなんだろう? /公務員の人権が制限されるワケ /「普通の国」と「日本の独自性」
第3限 「自由」と「義務」について考える:「表現の自由」はなぜ大事? /嫌いなのは自由,歌うのは義務? /教育は何のために?/あなたも私も納税者 /「教科書検定」を憲法からみると /教科書を選ぶとはどういうことか /私たちはなぜ選挙にいくのか /「よくわからないけど小泉さんが好き」? /首相の靖国参拝と裁判所の役割/ビラ配りは犯罪か?
第4限 憲法改正は必要性なのだろうか?:憲法は押しつけられたか? /平時になんで新憲法? /「国民投票法」を考える/学校で強制される「愛」? /表現の自由と国民投票 /住基ネットはなぜ危険なのか /戦後レジームからの脱却
第5限 国民としての主体性とは何か:女性天皇の是非も私たちが決める /黙秘権は何のために? /犯罪の相談だけで処罰される!? /被害者の人権と被告人の人権/被害者参加制度/裁判員制度
第6限 平和な社会がつくるもの:「敵基地攻撃論」と暴力の連鎖/日本の国際貢献 /米軍再編と地方自治/憲法から考える自民党総裁選挙/安倍「改憲」で「美しい国」に? /平和と福祉の強いつながり
第7限 憲法の持つ力:違法でなければそれでいいのか /環境問題/議員定数不均衡問題/力と民主主義/明確性の理論/外国人の人権/貧困と憲法/憲法の力
おわりに