もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

7 061 有川浩「図書館戦争 シリーズ①」(角川文庫:2006/2011)感想4

2018年05月22日 00時09分30秒 | 一日一冊読書開始
5月21日(月):  

400ページ     所要時間3:00      ブックオフ108円

著者34歳/39歳(1972生まれ)。高知県生まれ。

1ページ30秒では最初読み難かった。人間関係がよくわからない。口絵の解説と見比べながら、100ページほど進んでようやくキャストが把握できるようになった。いったん疲れて休憩したが、再度読み始めると1ページ15秒ぐらいで眺め飛ばしていけるようになった。一々の言葉のやり取りを気にせず、何が起こっているのかに気を付けるようにすれば話の展開が大体わかるようになった。

大体の見当で話が急展開し、疾走していくのが気持ちよくなった。アニメを見ているようなイケイケ、ノリノリの展開である。あまり経験のない読書体験となった。非常に映像的な感覚は、強いてあげれば以前に読んだ「村上海賊の娘」がこんな感じだった気がする。

ある程度予想のつく展開でぐいぐいと引っ張られて最後まで行ってしまった。読後感は決して格調は高くないが、悪い感じはしなかったので感想4とした。丁寧に読めば…?とは思はない。丁寧に読むほどのものではないし、それでは最後までいかなかっただろう。今の俺には、それほど時間はないのだ。

著者が、映画「阪急電車」の原作者だと知って少し驚いた。作者が才能ある書き手であることはわかった。


【内容紹介】2019年(正化31年)。公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織・図書隊に入隊した、一人の女の子がいた。名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが…!?番外編も収録した本と恋の極上エンタテインメント、スタート。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 7 060 柏木惠子「子どもが育... | トップ | 7 062 森真一「友だちは永遠... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

一日一冊読書開始」カテゴリの最新記事