もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

131202 「法律の定める範囲内で」とは何事?国民はいつから『臣民』に戻ったのか?今度は菅官房長官

2013年12月02日 20時38分23秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
12月2日(月):

夜、疲れて帰宅すると、夕刊で今度は菅官房長官が「デモについては、法令の定める範囲内で行われる限り言論の自由だ。法律の範囲内で行われる場合、全く問題ない」とのたまわっておられた。

別に上げ足を取るつもりはないが、違和感をぬぐえない。こうも「法律の範囲内で」と繰り返されると、言論の自由は何者かによって認可してもらうべきもののように感じられる。当然、その何者かの顔色を窺いながら押し戴いて言論活動をさせて頂くわけだ。 ここはロシアか?中国か?北朝鮮か? これが日本国の政府要人の言葉か?

しかし、言論・表現の自由は憲法で保障された基本的人権に属するものだろう。暴力を使わずに権力と対峙し闘う剣(権利)なのに、権力の顔色を窺って、権力に「法律の定める範囲内で」などと留保をつけられる謂われはまったくないのだ。それを、「俺様たち(権力)がおまえらに認めてやっている範囲内でだぞ」と上から見下ろされてるようなもの言いに言い知れぬ違和感と不快の念が抑えられないのだ。

菅官房長官の発言は、大日本帝国憲法に規定された「<臣民>の権利」と同じではないか! そして、一番恐ろしいのは、それを言っている菅官房長官自身が、自分の発言が基本的人権を毀損しているかもしれないことに全く気付いていないことだ。

上げ足ではないデモも言論・表現の自由もおまえら安倍極右政権に許可を頂戴しないといけない権利ではないということだ。そんなものは基本的人権ではない!この政府には、憲法や基本的人権に対する軽視・敵意は感じるが、尊重の姿勢がまったく見られない。

菅官房長官は、「デモも言論・表現の自由も憲法で保障された基本的人権でございます。主権者である国民の皆様に対して、我々政府が掣肘を加える筋合いは全くございません。ご自由にどうぞ!何か公共の福祉等で問題が生じた時には極力配慮させて頂いた上で、またご相談させて頂きます。申し訳ございませんでした。」と言い直せ!バカヤロー! 帰宅早々、気分が悪くなった!
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