3月11日(木):
255ページ 所要時間4:15 アマゾン1216円(866+350)
著者 年齢不明(55歳?1961生まれ?)。
3回目。著者の方法論は極めて説得力がある。長年にわたって実行、実践を積み上げてきた自信に裏打ちされている。何度読み返しても納得できるし勉強になる。
7 040 佐藤亮子「「灘→東大理III」3兄弟の母が教える中学受験勉強法」(KADOKAWA:2016)感想5
2020年03月15日 02時10分04秒 | 一日一冊読書開始
(2020年)3月14日(土):
255ページ 所要時間3:40 アマゾン1216円(866+350)
著者 年齢不明(55歳?1961生まれ?)。
ちょうど2年前以来、2度目の読書。付箋や横線をたよりにしたせいか、前回より短時間で読めた。感想5という評価は、全く変わらない。著者は、子どもたちの勉強の手伝いを愛情ある<事務>仕事と呼んでいる。4人の子どもたちからすれば、元高校英語科教師の行き届いた<最強の秘書官>を傍に置いて遺憾なく中学受験に集中できただろうと思う。
本書の内容が非常に参考になるのを再確認するとともに、今回は東大理Ⅲを別にしても、著者の4人の子どもたちが、少なくとも超進学校の私立灘中学校(男子校なので、一番下の妹は共学の洛南高校)に合格できたのは当然の結果だと思えた。本書の内容は、非常に説得力がある。
以上。また何か思い浮かべば追加して記す。
7 040 佐藤亮子「「灘→東大理III」3兄弟の母が教える中学受験勉強法」(KADOKAWA:2016)感想5
2018年03月23日 02時14分41秒 | 一日一冊読書開始
(2018年)3月22日(木):
255ページ 所要時間5:40 アマゾン1216円(866+350)
著者 年齢不明(55歳?1961生まれ?)。
奈良県在住。主婦。津田塾大学卒業後、大分県内の私立高校で英語教師として2年間教壇に立つ。その後結婚し、長男、次男、三男、長女の順で3男1女を出産。長男、次男、三男の3兄弟が全員、名門私立の灘中・高等学校に進学。3人それぞれが体育系のクラブに所属し青春を謳歌。ガリ勉とは無縁の学生生活を送る。高校では塾に通いつつも、高3の夏からようやく本格的な受験勉強を始めた。その後、3人とも日本最難関として有名な東京大学理科3類(通称「東大理3」に合格。「灘&東大理3、3兄弟」という快挙を達成する。
長男が生まれた時、公文の推薦する絵本400冊を大人買い(50万円ぐらいか?)したり、中学受験に必要な塾代など200~250万円を4人の子どもに平等に使い、全く金に糸目をつけずに書籍・参考書・過去問などを買い与えるところなど、読んでいて「これはちょっと…」とあっけにとられる部分がたまに出てくる。何よりも片道1h40mをかけて私立の灘高校や洛南高校に子どもたちを皆6年間通わせるのは、数百万円ずつの学費とともに通学の交通費を考えれば気が遠くなる。それは弁護士の父親の経済力であり、この家庭が富裕層に属することを明白に示している。
だから、本書の内容を素直に受け止められないかといえば、全く逆である。確かに、著者の家庭は上位5~6%ぐらいの富裕層に属しているようだが、
本書の中で示される著者の常識は非常にまともである。俺は全面的に共感できる。著者自身「自分のようにやれ」とは言っていない。子どもたち一人一人の個性、環境、親の事情などをきちんと踏まえた上で、子どもたちとよく話し合って。それぞれの家庭でできる取り組みをしてもらえばよい。本書が、その実践例として参考になればよいと思います、というスタンスである。
斜に構えて本書をスルーするのはもったいない。損である。著者の人間性を信用して、その実践が確かに3男1女を東京大学理学部Ⅲに送り出した事実を認めれば、本書の内容は参考にすべき実践例、方法論の“宝の山”である、と言える。実際、本書の中に書かれていることは、
裏技的なことはほとんど書かれていない。むしろわが子を思う母親の思いに支えられた泥臭い地道な努力・工夫の延々と続く積み重ねが記されている。
たまにハッとするような実践に裏付けられた“逆説的な真理”も記されているが、おおむね誰でも思いつくような工夫やけじめ、子供への共感・理解、配慮が紹介されている。それらはもちろん“中学受験”の参考にすごくなるのだが、本書の本当にすごいところは、それらの工夫を4人の子どもに対して足掛け10年間実践し、灘高校(男子校)・洛南高校(共学)への進学、その後東大理Ⅲ全員進学をさせてしまった。即ち、著者の
実践の有効性が明確に証明されているところである。まぐれで4人は有り得ない。
であれば、中学受験させたい我が子がいる人々は、本書を手に取って読むほうがいいだろう。本書のような内容の類書は多いように見えるが、評論家ではなく実際の子育て中の母親の非常に具体的な実践・工夫、そして明白な結果に裏打ちされた本を探してみれば意外と存在しないことに気が付くはずである。
多少の金遣いの荒さは気になるが、
俺は本書の内容をほぼ100%納得し、支持できる。著者のコモンセンスを俺は共有できる。孟母三遷、孟母断機を例に挙げるまでもなく、いつの時代も我が子の教育に頭を悩ますのがまともな親だとすれば、本書は
ある種の実践的親バカ福音の書であると言える。
【目次】
(一部)●第1章 中学受験のメリット :受験の実態-中学受験のトラブルのほとんどは親が原因 /中学受験の適性-コツコツ型の子は、大学受験で勝負するのもあり /親と受験-「受験で親の生活も変わる」と覚悟する
●第2章 塾の選び方、つきあい方 :入塾時期-塾は4年生から入るのがベスト /塾への通い始め-成績が上がるのには時間がかかる /親の役割-塾に丸投げでは合格しない
●第3章 受験勉強の進め方と、親が行うべきこと :成績アップ-授業→宿題→テストを繰り返せば成績は上がる /勉強の必需品-コピー機、タイマー、カレンダーが大活躍 /佐藤式勉強法-成績は、5週間かけて5点ずつ上げていく /勉強の必需品-テキストの整理には100均のケースが便利
●第4章 科目別 成績を上げる方法 :国語・長文読解-国語は親が音読すればイメージがつかめる /算数・ノート-ノートは100冊ストックして贅沢に使う /社会・参考書-日本史の流れは漫画で覚える
●第5章 入試本番までの目標設定と時間割 :勉強の目標設定-理想は入試4日前に「思い残しゼロ」にすること /夏休みの過ごし方-夏休みの時間割は母親が作るべき /入試直前-募集要項・願書は2部用意する
●第6章 志望校の決め方 :志望校の選び方-通学時間は1時間40分が限度 /志望校決定-本命を軸に3校プラスαで考える
●第7章 能力を引き出す0歳から6歳までの子育て :佐藤ママの子育て-「1万冊の絵本読み聞かせ」が能力の基礎を作る /学習習慣-「気がついたら鉛筆を握っていた」くらいに学習習慣は早めにつける /早期の英語教育-英語より、計算と国語をすべき
●第8章 受験に勝つための小学校低学年の習慣 :勉強の環境-「リビングで学習、隣室で就寝」が勉強を日常にする /生活習慣-テレビを見る習慣をつけない
●佐藤ママの中学受験Q&A :塾のクラスが落ち、泣いている子どもにどう接したらいいですか。 /母が仕事をしている場合のサポートはどうしたらいいでしょう。 /夕方まで遊んでいる子の学習習慣をどうつければいいですか? ほか
【内容紹介】
中学受験は母親力が9割! 子供を合格に導いて幸せな春を迎えるための本! 学習習慣をつけ、ベストな塾を選び、子供のやる気を引き出すのは母親の役割。中学受験では、本人以上に母親が主役にならなければいけません。3兄弟を灘中&東大へ導いた“奈良のゴッドマザー”が教える必勝法! 10万部著者の最新刊。0歳から12歳まで、子どもを伸ばすコツ満載です。