3月12日(木):
188ページ 所要時間2:40 ブックオフ760円
著者52歳(1958生まれ)。立命館大学教育開発推進機構教授、立命館小学校副校長。兵庫県公立小学校教諭、広島県公立小学校長を経て現職。中央教育審議会教育課程部会委員
2回目。3年前に読んだ際の付箋や横線をたよりに、新たな付箋や、線を引いてゆっくり読んだ。字が大きいのでそれほど時間は食わなかった。
読んでいて、違和感を感じる部分がたくさんあった。共感、参考になった部分は、案外古風で頑固な教育論・人生論の部分が多かったような気がする。
著者はあくまで実践家であって、理論家ではない、と思う。根拠の判然としない個人的な経験や感想で本書を書いている。グラフの引用は多いが、それが客観的な説得力を感じさせることはなかった。その意味では、資料の使い方も拙い。これで、大学教授なのか・・・?
著者に対する俺の思いは、ニュートラルだ。嫌いではないが、あまり押し頂いて考え方を伺うという感じにはならない。同意できるところは取り入れ、同意できないところはこちらに非があるとは考えず、著者の考え方に俺は反対だ、と普通に考えた。
・
私は子どもに、「こうなってほしい」という願いや思いを、どんどん伝えていました。略。親の思いを伝えるのは、親の思いどおりの人生を子どもに送らせるためではありません。子どもの自立を促すためなのです。174~175ページ
6 064 隂山英男「子供を賢く育てる暮らし方」(Gakken:2010)感想4
2017年05月09日 00時38分37秒 | 一日一冊読書開始
(2017年)5月9日(月):
188ページ 所要時間2:30 ブックオフ760円(ちょっと高い)
著者52歳(1958生まれ)。立命館大学教育開発推進機構教授、立命館小学校副校長。兵庫県公立小学校教諭、広島県公立小学校長を経て現職。中央教育審議会教育課程部会委員
そんなに遠くにいる感じの人ではない。隣か、時には???で、後ろにいるような印象を受ける時もあった。ただ書かれていることが、非常に具体的で本書に目を通しながら、腑に落ちたり落ちなかったりしながら、いろいろと考えさせてもらえたと思う。
ごく当たり前のことを飾らず、素直に、でも強く主張している。少し思い込みと決めつけの強さも感じたが、悪い印象ではない。付箋をし、時には線を引き、読んでよかったと思える本であった。いろいろと実のあるアイデアや考え方を得ることができた。
本書の内容のベースは、著者が世の中に自分の実践を問う真っただ中で、建てそこなった幻のマイホームの経験から、理想の子育て(小学校時代が一番大事)の家の建て方から書き起こして、暮らしのあり方、家族のあり方、親のあり方を語る内容である。
【目次】第1章 子どもを賢く育てる「家」(家は、住む人の生き方や価値観を表している/家族が幸せになるための「基礎基本」とは/玄関は、家の顔! ほか)/第2章 子どもを賢く育てる「暮らし方」(子育てで家が一番効果を発揮するのは、小学校時代/朝は「黄金の時間」!/朝ご飯を抜くと、学力も体力も落ちる! ほか)/第3章 子どもを賢く育てる「家族」(家は、家族の幸せの象徴/日本の母親は苦労している/煮詰まる母子。消える父親 ほか)
【内容情報】
子どもの学力を決めるのは家の豪華さではなく、「どう暮らすか」。読書好きにする習慣づくりや、学力のあがるリビングの使い方など、朝起きてから夜寝るまで、子どもを賢くする暮らし方を陰山先生が徹底指南!今日からすぐスタートできる極意が満載!/子どもを賢く育てるために「家」ができること、全部教えます。学力向上する机があるってホント?子どもを読書好きにする方法は?陰山先生が最新のデータと教師経験から語り尽くす、家庭教育の指南書、決定版。