Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

第94回高校サッカー選手権

2016年01月01日 10時47分40秒 | 高校サッカー・クラブユース
既に選手権が開幕し1回戦が終了しているが、今大会の見所などを紹介。

毎年恒例の、日テレG+で録画放送される都道府県予選決勝戦を視聴。
※山梨・富山・長野・香川・愛媛・沖縄・群馬・兵庫の県予選は録画ミスで視聴することが出来ず。

全体的にレベルが低い今大会。現地まで見に行きたいと思うチームは市船と東福岡、大津くらいだった。他に気になったチームは、青森山田、桐光学園、聖和学園、矢板中央、新潟明訓、米子北あたり。
諸々の都合もあり、今回の選手権は現地観戦することは無さそう。

おそらく今大会の一番の注目試合は1月3日のフクアリで行われることになるであろう市船対東福岡戦。この試合は金を払って現地まで見に行く価値のある試合になると思われる。

気になったチームについて一言
青森山田:高さと強さは例年以上。そのかわり中盤の構成力は例年よりやや下。地区大会決勝戦では最大の武器である原山のロングスローを隠した。プレミアイーストで優勝争いをしてチーム力に疑いの余地はないが、その分プレミアでの消耗が気になる。
秋田商業:10山本は今大会を代表するタレントの1人。チームの中で1人レベルが抜けている。見る価値のある選手。
星稜:選手権の全国大会優勝チームは4年連続で翌年は地区大会敗退していたが、その悪いジンクスを打ち破り今季も全国出場。チーム力は昨年より劣る。
米子北:守備組織良くパススピードが速い。中盤コンパクトで、谷口、江口の左サイドがパワフルで見ごたえがある。
聖和学園:相変わらずのテクニックサッカー。テクニックはあるが守備が不安定。
尚志:2トップと2列目の2人の4人の攻撃力に魅力あり。
矢板中央:ラインが高くプレスが速い。川上、星、オビあたりの個の能力の高さが魅力。中盤の力がやや不足。
桐光学園:各ポディションに能力の高い選手が揃う。SBの2年生ダビナスが身体能力高く面白い素材。
大津:プロ入り内定の2人ばかりに注目が集まるが、11原岡のスピードが大会に旋風を巻き起こしそう。
明秀日立:10吉田がうまい。
市船:11工藤のセットプレーのキックは金を払ってでも見る価値あり。
新潟明訓:各ポディションにテクニックのある選手が揃う。特に11高橋のドリブルに注目。ただし守備が不安定。
東福岡:目立ったタレントはいないが、全体的にレベルが高い。市船と並び優勝候補筆頭。
日章学園:佐藤、野崎、竹脇の中盤のトライアングルはレベルが高い。


各都道府県予選TV放送についてピックアップ
北海道大会:田部監督の談話を紹介「ユースは広い視野を養うことが出来、環境が整備されている。高校は共有する時間が長い。1つの空間に長い時間いることで限界を超えた意識の領域へ連れて行ってくれる」
福井県大会:レフェリーが岡田国際主審。
高知県大会:高知大サッカー部総監督の解説者の言葉「(昨年のパスサッカーから今年はカウンターサッカーになってしまった明徳義塾に対して)明徳は去年は繋ぐサッカーをやっていて、このまま行けば高知県のレベルも上がると思っていたのに…。県内で追われる立場になり、相手にマークされて勝つことを優先するとこういうサッカーになってしまうのか…」
愛知県大会:レギュラー選手が入試の影響で前半途中に会場到着。会場入り口にカメラを配置してその選手が会場に到着するところを放送していた。
三重県大会:ハーフタイムにハーフタイムショーとして暁高校バトン部がチアリーディングを披露。
京都府大会:実況の言葉「2年の岩崎は飛び級でU-18代表に選出されています」←「1学年下」で「飛び級」ではない。間違い発言。
熊本県大会:解説がU-16日本代表の森山監督。
千葉県大会:決勝戦の公式入場者数が13,648人。せっかく良い試合なのに会場が柏の葉という非常に見ずらいスタジアムなのがもったいない。
新潟県大会:近年の新潟県は帝京長岡や新潟明訓など技巧派の良いチームが増えた。
長崎県大会:何でもないクロスバーの上に打ち上げたシュートに対して実況が思いっきり「ドライブシュート!!」 …それはないわ~
広島県大会:監督は指示を出さず、選手が自ら考えて練習方法や試合の采配を行うボトムアップ理論の草分け的存在である広島観音について、練習方法を実況が紹介。全体練習は1週間で2回だけ。他はすべて自主練習。ただしすべてを選手が決めるのではなくて選手の感じた課題に対して監督が練習方法を提案している。監督は選手が判断する材料を与えながら選手の主体性を育てる。





香芝高校 選手権初勝利

2016年01月01日 08時18分29秒 | 高校サッカー・クラブユース
選手権1回戦が行われ1月2日の2回戦進出チームが決まった。
1回戦では、藤枝東、鹿児島城西、野洲、広島皆実、四中工といった優勝経験のある名門が続々と初戦敗退。優勝候補の京都橘も初戦敗退となった。
藤枝東は惜しくも初戦敗退となったが、夏過ぎまで全く勝つことが出来なかったチームを守備を中心に見事に立て直し全国出場までチームを引き上げた小林監督の手腕はもっと評価されるべきだと思うし、静岡にまた1人有望な指揮官が出てきたことについてうれしく思う。

全体的にレベルの低い今大会だが、地域間のレベルの格差がどんどん無くなってきている事を実感させられる1回戦の結果となった。
中でも奈良県代表の香芝は選手権3回目の出場で名門藤枝東相手に初勝利。
「過去2回選手権に出たことで、地元の上手い子が入ってきてくれるようになって、それまでは守備を固めるチームしか作れなかったが、攻撃的なチームを作ることが出来るようになった」
これは、選手権奈良県予選決勝戦での実況が香芝の紹介をした時の文言。
香芝に限らず、上手い子はどんどん県外に流出してしまう奈良県において、今回の藤枝東相手の勝利は奈良県高校サッカー界において非常に大きなものがあっただろう。今回の結果だけですぐに優秀な選手の県外流出を防ぐことにはならないだろうが、奈良県で頑張っている指導者の方々にとっては、これ以上ない励みとなる1勝となった。
奈良育英の楢崎正剛以来のW杯戦士を奈良県の高校サッカーから排出する夢。奈良県にとっては今回の1勝は歴史的な転記となりえる大きな1勝となった。