Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

藤枝順心決勝戦進出

2014年01月15日 23時44分59秒 | 高校サッカー・クラブユース
高校女子サッカー準決勝が行われ、藤枝順心がPK戦の末、常磐木学園に勝利し、明日の決勝戦進出を決めた。
試合は、ボール支配は順心がやや上まるが、後半に失点、1点負けた状態で後半ロスタイムのラストワンプレーで同点に追いつく劇的な試合展開。
前回大会の常磐木学園を苦しみながらも破り2回目の優勝に大手をかけた。

決勝戦は、明日16日(木)14:20からヤマハスタジアムにて、兵庫県の日ノ本学園を相手に行われ、TBS系列で全国生中継される。

Make The Hero ByTV

2014年01月15日 22時40分49秒 | その他
何が何でもヒーローを作りたがる。
選手権とはそういう大会。
今大会でヒーローにつるし上げられたのは富山第一の「PKのスペシャリスト」だった。

「富山第一にはPKのスペシャリストがいるからPK戦になったら富山第一に分がある」
「田子が今コーチからメモのようなものを受け取りました」
などなど、特に延長戦に入ってからは、PK戦用GKについての放送が必要以上に多かった。

星稜の主将はベンチに引っ込んでしまい、富山第一の親子鷹の話題については骨の髄までしゃぶりつくした状態、他にこれといって話題に出来る選手がおらず、物珍しい「PK専用GK」に白羽の矢が立ったTV中継だった。

もちろん田子の能力についてどうこう言うつもりはない。
ただ、対する星稜GKの近藤についてはノータッチだった放送についてはさすがに違和感を感じた。
星稜は3回戦と準々決勝をPK戦で勝ち上がってきていて、準々決勝ではPK戦を3-0で相手に1本も決めさせずPK勝利している。その星稜のPK戦の勝負強さについても、視聴者へ情報提供してしかるべきだったと思う。


以下、エルゴラッソに掲載されていた川端氏の富山第一PK専用GKに関するコラムの要約
・練習試合で第2GKだった田子のモチベーションを上げるために、監督が「お前はPK職人だな」と持ち上げたのが始まり。
・そうすると不思議なもので、PK戦で勝てるようになり「PK戦になったらお前を使うぞ」と声をかけるようになった。
・PK戦での途中出場は、公式戦では選手権準決勝が初めてで「PK職人」は完全に看板先行だった。
・それでも彼が乗り越えてきたものを知っているだけに、彼が出てくるだけでイレブンの士気は上がった。


このコラムを読んで、劇的な展開だった試合にもかかわらず、TVの実況に悶々としたモノが残っていた気分がスカッとした。
「大塚監督が選手にうまく暗示をかけたな」というのが今大会富山第一のPK専用GKに関する個人的な感想。


【PK専用GKという選手起用について個人的見解】
・PK専用にGKを投入する場合は、延長後半が終了する前に選手交代を行わなければいけない。(延長戦終了後は選手交代が出来ない)
・その為延長後半に入ってきたGKは(ボールが来なければ良いが)緊迫した試合展開でラストワンプレーに関わることになる。
・PK専用で延長後半終了間際に投入されるGKは、何とか試合に入ろうと必死に大声を出すGKが多い。
・準決勝延長後半に出てきた富山第一の田子も必死に声を出していたが、延長後半終了間際にミスからあわやというシーンを作ってしまった。
・延長後半から出てきたGKにとっては、延長後半を何事もなく終わらせるまでが非常につらい。相手チームにつけ込む隙を与えることになる。
・PKに強く、チームから信頼されているGKであれば、極限状態でその選手を入れることで、イレブンの士気を上げるという効果は充分あると思う。ただ、しっかり試合を終わらせるのに多少のリスクを背負う事は忘れてはいけない。