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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

2014選手権

2014年01月08日 23時50分56秒 | その他
今回の選手権は、全国的にスタイルが以下の2つに大きく分かれたというのが大きな印象。
・カウンターサッカー
・ポゼッションサッカー

カウンターサッカーは、勝利することを第一に考えた戦略。しっかりガードを固めて、大振りになった相手をカウンターでしとめるもの。チーム力の低いチームでも、最悪0-0で守り切ればPK勝利することが出来る。
ポゼッションサッカーは、今をときめくバルセロナ等のスペインサッカーを手本とした、中盤からショートパスをつなぐサッカー。日本でサッカーがメジャースポーツになり若年層の技術スキルが向上したことで、このポゼッションサッカーを志向するチームが年々爆発的に増えている。

カウンターサッカーとポゼッションサッカーのどちらをやりたいか高校生にアンケートを取ったら、ポゼッションサッカーをやりたいという高校生が大多数を占めるだろう。
しかし選手権で勝利することを優先して考え、カウンターサッカーを選んで地区予選でジャイアントキリングを起こし全国大会に勝ちあがってきた高校が多かったのが今大会の特徴。
一発勝負のトーナメントでは、リスクを避けて失点しないことを第一に戦うサッカーが有利となるため、何とかライバルチームを倒すために本来は攻撃的なサッカーをやりたいのだけれど、あえて守備的なサッカーで選手権大会に臨んでいた高校もあった。(佐賀東・神村学園等)
特に全国大会になると、メインスポンサーである日本テレビ様の意向で、80分ゲームで引き分けの場合は延長なしの即PKというレギュレーション。正月に番組延長は出来ないということで延長なしというレギュレーションになっているのだろう。(きっと問い合わせたら「過密日程による選手の疲労を考慮して延長戦を設けていない」という回答が返ってくるのだろうけれど)
日本テレビ様が撤退して、90分ゲームの延長戦有りのレギュレーションになった方が良いのかというと、そんなことをしてせっかくの選手権人気が下がってしまったら日本サッカーが廃れてしまう事は明らか。高校サッカー選手権は今のまま、日本テレビ様とプーマ様の支援のもと、日本独自の文化として存続し続けてもらいたいと思っている。

今後、日本サッカー界はポゼッションサッカーが主流になる流れは変わらないと思う。
そんな中で、選手権ではカウンターサッカーが波乱を起こし筋書きのないドラマをいくつも描いていくという構図が今後も生まれるのではないか。
選手権は今後もそんな予測不能な大会であり続けてくれれば良いと思う。

今大会の準決勝2試合も、チーム力に大きな差は無く予想は全く不可能。盛り上がる試合展開になってくれるのではないかと期待している。