私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

BSプレミアム 美の饗宴

2012-08-23 10:19:33 | 日記
 8月23日(木)   天気:晴れ   室温:33.2℃

 きのう BSプレミアムで 『美の饗宴』 が ありました。 ”女性の憧れ 和の美人画・上村
松園「蛍」 に込めた京女の美学” ということで 上村松園の日本画 「蛍」 を 鑑賞しました。
 美術にも 多少 興味があり 過去には 足立美術館、大原美術館、大塚美術館、田中美術館
などを 訪れた時期もあります。
 上村松園は 明治8年生まれで 明治、大正、昭和を生き 絵画が 西洋化する中で 女性の
究極の美を描き続け 昭和23年に 文化勲章を受章。

 今回は 「蛍」 を中心に 松園の技法が詳しく紹介され 大変 勉強になりました。 「蛍」
は 松園が 38歳の時の絵で うら若き良家の婦人が 夏の夜 浴衣姿で 蚊帳を吊っていると
蛍が飛んできて その蛍を 目で追いながら 首を傾けた一瞬を描いたものです。 特に 日本
髪の美しさが あますところなく描かれています。

 松園は 和の美 を追求し 日本画の新しい技法を模索した・・・。 主に 江戸時代の女性を
多く描いたそうで 江戸時代の女性は 髪を結うことが多く 髪型も 300種類以上あったそうです。
 松園は 師の影響か スケッチをすることで 髪形などを詳しく 観察したようです。 三味線を
弾く指、自分の子の赤ちゃんの姿など 多くのスケッチがあり 松園の宝だった・・。
 美人画で 一番難しいのは 眉の描き方で 松園も苦労したようです。

 松園には ライバルと言われる画家がいて ”西の松園、東の清方” と言われたそうです。清方
は 男なので 女の色気などを描き 「刺青の女」では 胸をあらわにした女性を描いています。
 松園は 女性が描ける美、良家の夫人を描いたのでしょう。 女性の内面の心理、物語などを
想像させる奥深い美人画、凛とした上品な 女性美を 目指したのでしょう。


 後日 新聞に 日本画家・上松松園の作品所蔵で 知られる 松伯美術館で 松園が師事した
竹内栖鳳の日本画を並べた 「竹内栖鳳展」 が 開かれている とあるので 上村松園の師は
竹内栖鳳だったようです。 妻子ある竹内の子を産んだ松園は シングルマザーとして 子を
育てながら 画科の道を歩んだ・・。 子は 上村松篁、孫は 敦之。
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