私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

美の壺 現代に輝く七宝

2015-06-02 16:48:07 | 日記
 6月 2日(火)  天気:曇り  室温:30.1℃

 5月22日(金) NHK BSプレミアムで 美の鑑賞マニュアル file342 ”美の壺 現代に
輝く、 七宝” が 放送され 七宝の名品が 色々と 紹介されました。
鮮やかさと 美しさの饗宴、 色とりどりのめくるめく輝き。 七宝は 日本で 独自の発展を遂げた。

 七宝は 七宝焼きのことで 七つの宝 ( 金、銀、瑠璃、玻璃はり、硨磲しゃり、珊瑚,瑪瑙 めのう)
から 七宝の名がついた。 金属面に 加飾しようとする文様の輪郭を 金属細線で かたどったり、表面
をくぼませたりして ガラス質の釉薬を 詰めて 加熱、溶着させたものです。 陶磁器とは 異なる
焼物です。 有線七宝といわれる方法は 地金の上に 金属で 仕切りをして ガラス質の釉薬を 施釉し
約800度で 焼成。 焼いては また 釉薬を施す。 これを繰り返す。 透明感のある彩りがでる。

番組案内ONLINEには
 輝く色彩美、「七宝」。 金属の素地に ガラス質の釉薬を 焼き付けた工芸品で、シルクロードから
伝わって 明治時代 日本の技が 世界を魅了した。 輝く色を支えた逆転の発想、「和の漆黒」の
秘密とは?  19世紀 奇才ラリックの七宝は ヨーロッパの宝石界を 席巻。 トンボの羽を 表現
する超絶技巧を 現代日本の作家が 再現! そして 日本工芸の粋を集めた 東京や京都の迎賓
館では 今も 独創的な 七宝作品が 和の 「おもてなし」 を 演出しています。


 草刈正雄の今回の設定は もうすぐ 妻の誕生日です。 誕生日に 七宝焼きを送ろうと だるまや
金太郎の額を 用意しますが ナレターから 奥さんに 怒られますよ・・。 そこで 最後に 用意したのは
ハート形のピンクのお皿。 奥さんは まあ 素敵! と 喜んでくれますが オチは?

 日本の七宝は 伝統を受け継ぎ 進化を遂げ 超細密画で 質感を描いた 幻想的な七宝。
世界を驚嘆させた ”漆黒の黒”は 闇に色彩を輝かせ 色を際立たせる めくりめく輝き。


 光にかざしたとき 色が透けてみえる ”省胎七宝” は 工程の途中で 茶色い液の中へ 漬ける。
塩化第二鉄の液に 6時間漬けると 仕切りの銅が溶け 12時間漬けると 銅が 完全に溶けて
表面の釉薬だけが残る。 ガラス質の厚さは 2.5mmの薄さで ぎりぎりの薄さ。


 フランス人 ルネ・ラリックは 従来の宝石=ジュエリーという従来の価値観を 変えた。
ダイヤが引き立て役で 宝飾業界では 革命的だった。 オニヤンマを描いたブローチは
自然を再創造したもので 自然と芸術の融合した作品です。



 七宝職人の加藤勝己さんは 強度と繊細さを 兼ね備えるため 地金をノコで くり抜きます。
釉薬は 焼くと 薄くなるので 厚めに塗り 裏側も 丁寧に釉薬を塗りますが 厚みのバランスが
悪いと 割れる・・。 焼いては また 釉薬を塗るの繰り返し。 薄さと 繊細さと 透明感を・・。
透かすと ステンドグラスのようなグラデーショウン。 移ろう自然、生のはかなさを描く・・・。


 東京・赤坂離宮の大広間には 七宝花鳥図三十額があり ぼかしという独特の技法が使われてい
ます。 これは 無線七宝といわれる独特のワザで 植線を外すことで ぼかしを作っています。 

 京都の迎賓館には 扉の取っ手に 七宝があしらわれています。 これは おもてなしの心。
植線という技法で 組み紐の柄が 幾何学模様で 描かれていますが 金属で 直線を描くのは
金属を熱すと 膨張でゆがむので 難しい。 直線の太さも 少しずつ違っています。
七宝に 日本の伝統の心が 込められています。現代に輝く七宝は 日本の文化、芸術です。

 草刈正雄が 奥さんの誕生日に プレゼントするのは だるま、金太郎の七宝では ありません。
最後に 用意したのは ピンクのお皿。 奥さんも 気に入り・・。 そのお皿で ケーキを食べましょう・・。
しまった・・! ケーキ買うの忘れた・・・。   ワイングラスも 七宝です。

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