午前中は一ツ瀬川河川改修事業促進期成同盟会に参加しました
2市一町の首長と議員で構成され、災害から守る一ッ瀬川の堤防や河川改修推し進める会議です
現在までの改修状況と今年度の工事予定及び次年度から予定を聞きました
午後は西都市美術協会の総会です
早めに行って、会場設営、そして議事打ち合わせを行い総会に臨みました
昨年度の報告決算、今年度の事業計画予算を審議しました
特に今年は市制60周年であるし、新聞等でも発表されましたが西都原古墳群を含む一連の古墳群が「日本遺産」に認定されました
ちなみに日本遺産は「古代人のモニュメントー大地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観ー」と言います
で、今年度の西都市美術協会展のテーマを「西都原」にすることに決定しました
絵画や写真、書画がどのような解釈で西都原を表現するか楽しみです
展覧会は9月18日から23日です
同時間に救急医療対策調査特別委員会も行われました
今年度の事業予定を話あいました(後で報告受けました)
夜は石貫公民館で記紀の道説明会に参加しました
石貫の皆さんは地域に昔から住んでいた方が多く、熱心な討議がなされました
特に西都市の観光や今回の日本遺産にも通じる部分なので、私も皆さんの意見を聞き行動していきたいと思っています
商工観光課の皆さん宜しくお願いします
会議が終了したら稽古に向かいました
あらかじめ行けそうにないということで、課題を与えていました
行ってみると南空会子どもたちの先輩アスカさんが来てくれていて
中学生と共に稽古していました
とても和やかな雰囲気で一所懸命稽古している姿を見てうれしくなりました
アスカさんありがとう
さて
アーカイブ一般質問は発達障がいについてです
最近顕在化してきたように思える、発達障がいですが、私が思うに昔から同じぐらい存在したと思います
今はそれを調べる方法論も進歩し、昔は障がいを隠そうという社会状況でしたが(これは認知症でも同じ)、今は割とオープンにするようになったと思います(良い傾向です)
そのうえで障がいにあった(障害を持った方が生活しやすい社会環境)社会づくりを私たちは作っていかねばならないですね
そういった視点から、今回質問を組んでみました
読んでいただき、皆さんに発達障がいと教育を考えていただければと思います
(橋口登志郎)次、発達障がいについてです。
発達障がいが施政方針に載っていないと言って申しわけありませんでした。考えていらっしゃったということを聞いて安心しました。
なぜこの問題を取り上げたかというと、子どもの発達障がいで苦しんでいる保護者から相談を受けたということがあります。また、就学前の子どもたちを見ている保育園、幼稚園の先生方からのさらなる対応の希望があったということ、そして私、ここにも3人いますけれども、保護司をしていますけれども、未成年者の犯罪と発達障がいを取り巻く環境の未整備、これが深く結びついているということがわかったから質問に取り上げました。早急に対応していただいて、発達障がいに苦しむ親御さんを救い、教育現場において困り感をもつ子どもたちを導き、そして何よりもその本人が幸せな人生を送ってもらえるようになってもらいたいと私は考えております。そのあたりを御理解していただき、質問席からの御答弁をいただければと思っております。
それでは、1歳半健診、3歳児健診を行っていると伺いましたが、5歳児に関しては相談を行うということでした。これは健診ではないということですね。
◎健康管理課長(那須康朗君) お答えいたします。
本市では5歳児健診は実施しておりません。発達面の気づきの場や相談の場、子育ての正しい知識の普及の場として5歳児相談を実施しております。
以上です。
◆3番(橋口登志郎君) 委員会でも、私前入っていましたけれども、先進的な地域を見させてもらいましたが、5歳児健診をやっているところも結構あります。いろいろと話を聞きました。発達障がいは1歳半、3歳児健診のとき気づくことが多いそうです。相談と言われましたけれども、親はいろいろ葛藤があり、幼稚園の先生から言われたんだけれども決断する時期がずるずる遅れてしまい、そのまま小学校に就学してしまうことが多いようです。発達障がいに熱心な保育園では、5歳児健診をぜひ義務化してほしいと、お願いしたいと言っていました。それが小学校と保育園、幼稚園の連携のためには必要だと。ここでもう一度いかがお考えでしょうか。
◎健康管理課長(那須康朗君) お答えいたします。
5歳児健診の必要性につきましては十分理解しておりますが、医師や専門スタッフの確保が困難であり、またマンパワー不足のため実施できない状況にあります。そのため、現在では5歳児相談の回数増加や言語聴覚士の追加配置、また発達障がいが疑われる幼児の見逃しを減らすため、1歳6カ月児健診及び3歳児健診でのチェックリストの導入を検討するなど、早期発見、早期支援に努めております。
以上です。
◆3番(橋口登志郎君) 必要性は十分理解できているけれども、お医者さん等のマンパワーが足りない。理解はできるんですけれど、何かやるせない話です。全国的に発達障がいが問題になっているのに医師が不足、専門者が不足ということで対応できないなら、国として責任を持って取り組んでほしいと私は思います。国に地方の声は届けておられるんでしょうか。
◎健康管理課長(那須康朗君) お答えいたします。
国に対して、現在のところ特に要望はいたしておりません。
以上です。
◆3番(橋口登志郎君) やはりこれ、大事なことだと思います。ぜひ要望を出してください。また、もちろん市だけではなく市民も声を出すようにお願いしていきたいと私は思っています。これはあの今問題になっている獣医学科増設よりも、このほうを特区で取り組んだほうがよほど国民の求める方向のような気がします。国も考えてほしいと思っています。
さて、さっき相談と言いましたけれども、相談回数を増やしたり対応しているということなんですけれども、実際どのくらいの相談数を受けていらっしゃるんでしょうか。
◎健康管理課長(那須康朗君) お答えいたします。
平成28年度の5歳児相談の対象者が228名いらっしゃいまして、そのうち19名が申し込まれ、15名の方が実際に相談に参加されましたが、中には医療機関を受診した保護者の希望による参加も数件程度ありました。今年度は相談回数を8回から10回に増やし、子どもの発達に不安を感じる保護者等への支援につなげていきたいと考えております。
以上です。
◆3番(橋口登志郎君) 5歳児健診の義務化まで壁が高くてもう少し時間がかかるなら、とりあえず今は5歳児相談になるだけ多くの児童を受けてほしいと私は考えております。今の数字はちょっと少ないような気がするんですけれども、このあたり保育園、幼稚園の先生方となるべくたくさんの方が相談に来てもらえるような連携をお願いしたいんですけれど、いかがでしょうか。
◎健康管理課長(那須康朗君) お答えいたします。
園訪問を実施し、カンファレンスを通じて発達障がいの疑いが見られる幼児の中で、保護者が園からの勧奨により5歳児相談に申し込まれ、参加される事例が少なからずありますので、支援の必要な幼児が相談にできるだけ多く参加できるよう、今後さらに保育園等との連携を深め、情報共有を図ってまいります。
以上です。
◆3番(橋口登志郎君) よろしくお願いします。
さて、今言われた診断なんですけれど、はっきりと診断が下ればありがたいんですが、診断下った後も西都市の対応は非常にいいと保護者の方も幼稚園の先生も言っていました。
ただ、ここで問題なのはグレーの判断なんですよ。グレーの判定もらった人から悩み相談を受けたことがありますか。
◎健康管理課長(那須康朗君) お答えいたします。
年に一、二件ほどありますが、その場合は市で実施します発達相談に参加していただき、臨床発達心理士や言語聴覚士の個別の相談を行い、ケースによっては医療機関等への受診勧奨につなげております。
また、受診の必要がない場合は、保育園等と連携した園訪問等の実施や、就学相談の勧奨等を行い、円滑に就学ができるよう支援しております。
以上です。
◆3番(橋口登志郎君) 相談の内容は非常にいいかなと思うんですが、数字がどうも私実情に合っていないような気がするんですね、一、二件というのが。保護者は自分の子どもが発達障がいかもしれないという葛藤、そしてそれを認めるかどうかの感情、また周りの発達障がいに無関心、無理解のためにこういったことが起こるんじゃないかと私は思っています。
また、別の方が言われたんですけれど、相談に行って多分そうじゃないと思いますよ、じゃないと思うんだけれど冷たくあしらわれた感じがしてさらに傷ついてしまったということもあったみたいです。そのときに言われたのが、どこに行っていいかわからないから発達障がいの窓口をぜひ一本化してほしいということです。やっとの思いで診断までこぎつけて受診を受けたんだけれど、あれ、さて次どうすればいいのかとわからない親御さんが結構いました。そのあたりいかがお考えでしょうか。
◎市長(押川修一郎君) 今の健康管理課長とのやりとりを聞かせていただいておりましたが、確かに発達障がいの子どもさんが多くなってきている現状というのは、私も認識をしております。おっしゃるように即対応がとれればいいんでしょうけれども、今あったというような形の中で御理解をしていただきながら御質問に答えていきたいと思います。
発達障がいについては、現在福祉事務所、健康管理課、教育委員会が、子どもの年齢等に応じてそれぞれの立場で対応をしておりますので、これを窓口一本化するのは現状では難しいと考えておりますが、発達障がいの保護者が相談等をスムーズに行えるよう、関係各課の情報共有と連携強化を図ってまいりたいと思います。これからさらにここらあたりを注意して頑張っていきたいというように思います。ありがとうございました。
◆3番(橋口登志郎君) ありがとうございます。
すぐに一本化というのはなかなか難しいとは思いますが、これは関係者のたっての希望であるということを御理解いただき、今は相談しやすさと情報共有の連携強化を図っていただきたいと思っています。
これ、保育園の先生から話聞いたんですけれど、役所内の異動がありますよね。今までずっとAさん、例えば橋口登志郎にずっと相談していたんだけれど、いつの間にかどこかに行ってしまって、次の人に前の引き継ぎがうまくいっていないということがあったというふうに言っていました。これはもちろん片方から聞いただけですからあれなんですけれど、このあたりいかがですかね。
◎福祉事務所長(緒方賢一郎君) お答えいたします。
発達障がいへの支援等は、途切れなく、適切に、継続的に行わなければならないと考えます。このためには、支援部署内の担当異動時には適切な支援が継続できるよう、個別に十分な引き継ぎを実施することが重要であると考えます。また、各関係部署とのさらなる連携強化を図ることも、適切な発達障がい児への支援、またその家族への支援にもつながるものだと考えています。
以上であります。
◆3番(橋口登志郎君) ぜひよろしくお願いいたします。
やっぱりプロなんでしょうね、幼稚園とか保育園の先生というのは割と早く異常に気づくそうです。ちょっとした姿を見ていて、あれっと思うみたいなんですね。それを親御さんに話をするんですけれども、どうしてもやっぱり先ほど言いましたけれど、親御さんが理解してくれない。親としては自分の子どもに烙印を押されるような感じがするんじゃないかと思っています。
また、社会的に発達障がいを持っていない人たちが、発達障がいの子どもたちに対して理解することが環境をつくるために必要だと私は思っています。そのためにも、先ほどもうやっていると言われましたけれども、発達障がいに対する広報が必要だと考えます。市図書館での活動とか「広報さいと」に掲載したと言いますけれども、私もっとすべきではないかと思っています。3歳児健診の際に何かを配付したり、また発達障がいじゃないかなという親御さんが来やすいような講座等を設けたりしたらいかがかなと思いますが、いかがでしょうか。
◎健康管理課長(那須康朗君) お答えいたします。
3歳児健診の案内時に、対象者全員に就学前までの発達障がい相談先一覧表を配付しております。また、5歳児健診対象者全員の案内文書の中に発達障がいに関するパンフレットを同封し、送付いたしております。
なお、発達障がいに関する講座等は現在のところ特に設けてはおりません。
以上です。
◆3番(橋口登志郎君) 多くの保護者、障がいを持っている方、持っていない方関係なく発達障がいについて正しい知識を得るということは、発達障がいの理解、そして共感が深まると私は思います。ぜひ前向きに取り組んでいただければと要望いたします。
さて、共通理解が必要ということなんですけれども、幼稚園、保育園、認定こども園、福祉事務所、健康管理課、これらが具体的な情報交換ができる、それも数値じゃなくて実情に合った協議、誰々ちゃんがどうなって今こうなっていますよ、この子が学校に行ったらこのような対応をとってくださいよと、非常に具体的な連携ができるような協議ができれば、障がいの子を取り巻く環境を整えてくれると思いますけれども、いかがお考えでしょうか。
◎福祉事務所長(緒方賢一郎君) お答えいたします。
本年度は、障がい児支援を提供する体制を計画的に確保することを目的としまして、障がい児の福祉計画を策定することになっております。この計画策定には、障がい児の成長過程に応じた切れ目のない支援、さらに保健、医療、福祉、保育、教育、就労等の関係機関が連携した障がい児への支援確保が必要となっております。
また、各自治体におきまして平成32年度末までには児童発達支援センターを少なくとも1カ所以上設置するということが求められております。このセンターが発達障がいを含む障がい児の支援の拠点、また各関係機関との協議の場所となるのではないかと考えております。
以上であります。
◆3番(橋口登志郎君) 児童発達支援センターが設置される予定というのはうれしい情報です。ぜひその中での協議は、先ほど言いましたけれども、実地に基づいた深い協議、そして確かな共通理解ができる場になることを願っています。
さて、先ほど親御さんが小学校の対応で悩んだことがあったそうです。もちろん発達障がいというのが大きく取り上げられていたのはこの七、八年のことだと思いますから、しようがない部分があるんでしょうが、その子は6年生ですけれどね。発達障がいに対する先生方の理解や知識に大きな差があったようです。グレー判定でそれが学校につながっていなかったために、親御さんにしつけをちゃんとしてくださいよと、親を責めてこられたりとかして苦しんだことがあるようです。そのお母さんは、学校の先生方に発達障がいの知識、専門的なスキルを持ってほしいと言われましたけれども、そのあたりいかがでお考えでしょうか。
◎教育長(竹之下悟君) お答えいたします。
発達障がいのある児童・生徒が増加している中、教職員が一人ひとりのニーズに応じた適切な指導、支援ができるようにすることは非常に重要であると考えております。そのため、学校におきましては特別支援教育に関する職員研修を定期的に行い、専門性の向上に取り組んでいるところであります。
また、教育委員会としましても、教職員を対象に専門性の高い特別支援学校のチーフコーディネーターや小中学校の拠点校として存在するエリアコーディネーターによる研修を行っております。さらに、両コーディネーターによる学校訪問等を実施し、特別な支援が必要な児童・生徒の見落としはないか、適切な指導、支援が行われているかなどについて学校への助言を行うなど、学校の取り組みを多面的に支える体制づくりに努めているところであります。
以上であります。
◆3番(橋口登志郎君) よろしくお願いいたします。
これは先生方じゃなくて私も心しておかなければいけないと思っています。私たちスポーツ指導者の指導の仕方にも、これは大事なことです。発達障がい児童に対する望ましい指導の仕方というのは、やはり指導者は学びたいと思っています。発達障がいというのは、早期発見、早期療育が何より大切だと聞いています。就学前にちゃんと対応することが障がいの子を取り巻く環境を整えて、その子に合った成長を促すことができると思います。
先ほど発達障がいと犯罪と言いましたけれども、これは発達障がいを犯罪に結びつけるのではなく、その障がいに合わない環境があるからこそストレスが起こり、そういった状況の中でそういった犯罪が起こるということです。逆に言うと、環境が整えばその子が持っている特性を生かすことができると思います。発達障がいの子は特殊な才能を持っていることが多いそうです。これらのことは歴史的な偉人が実は発達障がいだったとか、けれども親の理解によってすばらしい才能を発揮したという事例がたくさんあります。
障がい者観というのは、社会が取り除くべき障壁を抱えておる人という捉え方になっているみたいです。発達障がいで言う取り除くべき障壁というのは、脳器官の特性を理解し支援をしようとしない環境です。ぜひ関係各所連携して取り組んでいただきたいと思います。
最後に市長、いかがお考えでしょうか。
◎市長(押川修一郎君) お答えいたします。
平成28年4月1日より、障がいを理由とする差別の解消の推進に関する法律、いわゆる障害者差別解消法が施行されました。この法律の制定により、国や地方公共団体等においては、障がいを理由とする不当な差別的取り扱い、障がい者に対する合理的配慮の不提供の禁止が義務化されたところであります。
これは障がいがあるという理由だけでサービスの提供をしない、障がいのある人に必要な配慮、工夫をしないことなどを禁止し、障がい者等を取り巻く社会的な障壁を取り除くこととすることであります。
この趣旨を自治体職員も遵守すべき服務規律として捉え、その意識改革に努めなければならないと考えております。そして、発達障がいを含むあらゆる障がいを持つ方々が必要な支援を周囲に気兼ねなく求めることができる環境づくりに、市及び各関係機関が連携して取り組むことが、偏見や差別のない地域社会の実現につながるものと考えております。
以上です。
◆3番(橋口登志郎君) ありがとうございます。
その子に合った環境を整えていけばきっと社会を支える大切な人材を育てることになると思います。前向きな取り組みをよろしくお願いいたします。