母の脊椎崩壊、の続きです。
手術は実質2,3時間でしたでしょうか、医師から無事終わった旨の説明がありました。母は麻酔から覚めず眠ったままです。明日来ることにして、旭川市内のホテルに泊まりました。
翌日病院に行くと医師から説明があり、最新の画像が示されました。崩壊していた胸椎は見事に復活しているのです。病室に行くと母はもう立ち上がれるほど回復していました。患者への負担の少ない内視鏡手術の威力をまざまざと見せつけてくれます。そして母は「痛みがない」と申すのです。
手術後1週間か10日、術後の容体確認や簡単なリハビリを行い、もう退院です。この病院に来るときは寝台のタクシーでしたが帰りは車椅子のタクシーです。そのまま滝川の民間病院の整形外科病棟へ転院です。そこで1週間か10日リハビリをし、施設に戻ったんです。合計1ヶ月ほどの入院生活でした。施設では3か月前と同様、元気にふるまっていました。
昨年母が亡くなった時、ボクはつくづく思いました。あの時旭川の整形外科医に出会わなかったら、母は何年も寝たきりの状態のまま病室の天井だけを見続け、そして死を迎えたはずだ、って。あの時の手術のおかげで6年間も自分の足で歩けたのです。(最後の1,2ヶ月は寝たきり状態だったようですが)
ほんのちょっとしたタイミングで、母は6年間、自分の脚で歩くことが出来ました。旭川の整形外科医に大変感謝しています。
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長らく脇道にそれてしまいました。これも脊椎に関する整形外科医の係わりを示すためです。ほんのちょっとしたタイミングや診断ミス?により患者は将来に大きな影響を受けるもんなんです。整形外科医も悪い人ばかりではないのです。
本題に戻ります。
骨粗鬆症を予防するため、ボクは14年も前から予防薬を飲んでいます。閉経後の女性が飲んでいるのと同様な週に一度、朝食前に飲む薬です。それと毎日朝一度のビタミンD剤です。
そして何年かに一度、骨密度検査を受けています。骨密度は低いけど最低限の値は保たれている、との判定でした。
ただ、内科の当時の主治医は骨密度が低下していることに気が付き、気にかけてくれていたことが推測されます。昨年12月の診察でボクの背中が曲がっていて杖を突いている姿を見てなのかもしれませんが、「骨密度低下予防薬の変更をしよう。次回(8週後)から毎日自分で腹部に皮下注射で薬剤を注入できるよう指導するので2,3日通って欲しい。」と述べたのです。
結局8週後の今年2月に受診すると、「その話は無しよ」ってことになるんだけど・・・この3月で退職するため、後継の医者に面倒をかけるのを避ける配慮があったのかも知れません。
続きます。