アナーキー小池の反体制日記

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#4166 腰椎崩壊(7)

2022年08月02日 | ボクの健康

母の脊椎崩壊、の続きです。

医師は「このまま寝たきり状態を続けるしかないだろう。なにせ脊椎1個が完全につぶれている。」と申します。「(治療するにも)歳も歳だし大手術に耐えられないだろう。」とも言います。

脊椎はただの骨のブロックではありません。中に脊髄という重要な神経の束が通っています。そして脊椎の上下からは臓器や器官に至る神経がたくさん出てるのです。

母の場合、歳も歳だし、脊髄などに悪さをさせないためにも、寝たきりで終生を過ごすことが最良、との判断だったのでしょう。3か月前まで元気だった母を知っているボクは、行き先長くはないがゆえに、寝たきりで終生を過ごさなければならない母の無念さを思いました。

ボクは半ばあきらめながら、納得のいかない思いに駆られました。3か月前の滝川市立病院整形外科の診断は正しいものだったのだろうか?あの時、古い骨折の跡とされた傷の1個がこの胸椎崩壊の先駆けだったのではないのだろうか?と疑心暗鬼に捉われたのです。

滝川市立病院から母の診察の際のデータの提供を受けました。X線やMRI検査のデータもCDにていただきました。確かに12番胸椎に傷が見受けられます。ただその傷が新しいものか古いものかは、ボクに判別できません。市内の民間病院の整形外科医に聞いても「(同業者のことだし)判断することは難しい。」との回答でした。

きちんと調べるなら、札幌に医療過誤を調査する機関があるからそこで調べてもらうのも手だ、とも言われましたが、当時のボクはことさら事を大きくする気はなかったので沈黙してたんです。医療にはミスが付きもの、との認識があったんです。

そんなことをしている中、母が入院している病院の医師から情報が入りました。「旭川市郊外にある民間の大きな病院の整形外科医が脊椎再建の新技術を習得し、もう何例も成功している。高齢者でも負担がかからないため、施術を受けているようだ。」と申すのです。

最初聞いた時、半信半疑だったけど、年寄りにも負担の少ない手術だ、ってのが決め手になりました。渋る母を説得して旭川の病院で手術を願うことにし、両病院間でデータのやり取りをしてもらい、旭川の病院へ転院です。

旭川の病院の整形外科医は壮年の闊達な人でした。母に「2週間もすれば歩いて帰れれるよ」って励ましの言葉をかけていました。

手術の内容を聞いてみると・・・内視鏡手術で潰れた胸椎の横に穴をあけ、医師曰くは「その穴から風船を入れ、その中に樹脂を圧送して固まればOK!]とのこと。胸椎の中には脊髄も通っていることだし、そんな簡単な施術でないことは素人のボクでもわかるんですが、その医師はことさら簡単に手術のことを説明するのです。

続きます。

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