アナーキー小池の反体制日記

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#496 マンボウとマグロと・・・

2010年09月29日 | 食について
退職を明日に控え、腰痛が増し仕事を今日はお休みにしました。
ここ何週間も杖(つえ)を使い、杖使い名人の域に達したと思いきや、今日の痛みは杖で歩ける範囲を超えてしまっています。明日はなんとしてでも出ようと思っています。
食べ物シリーズ続編です。

日高沿岸のように、親潮の影響で海水温が低いところでも、暖水系の魚が来るときがあるのです。いまでもマグロやブリが獲れることが、ときたまあります。
父の話では、昔は初冬によくマグロが揚がっており、お正月用に求め、凍った道を口に縄を付けたマグロを何kmも引きずって家まで運んだ記憶を、聞かされたことがありまう。

また、昭和十年代か二十年代に浦河か様似に製薬会社のタウリン製造工場が操業していたとも聞きます。タウリン製造にはマグロとかブリを使用していたとのことなので、昔は今より多くの暖水系の魚がいたのかもしれません。

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マンボウという魚がいます。暖水系の魚でユーモラスな姿から親しまれていますが、夏場漁師の網にかかることがあります。そんなに頻繁にかかることがないものだから、マンボウが流通することはありません。獲った漁師が食べてしまうのだけど、おすそ分けでいただいたことがあります。
漁師はマンボウのことをキナンボと呼んでいました。そのキナンボの味噌和えは絶品です。数年前、帰郷したときに親戚の家でご馳走になりましたが、そのおいしさに感動したものです。

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昔、ハタハタをよく食べさせられました。今は大変高価になってしまって、大きくて卵の入ったものなどボクの口に入らなくなってしまいました。
昔は日高沿岸にも沢山産卵のため押し寄せ、それを漁師が網で沢山獲れたのでしょう。
ハタハタの卵はブリコと呼ばれていました。魚体のわりに大きな塊で、中に粘液質のものが沢山含まれています。

ハタハタの卵はいろんな色のものがあるんです。黄色、緑、紫、オレンジなど、同じ色が一つもないほどバラエティに富んでいます。新鮮な卵が集まると、宝石箱をひっくり返したようという言い方がありますが、そんな言葉が相応しいほど美しいのです。でも残念ながら、煮たり焼いたりするとみな同じ白っぽいものになってしまうんです。

昔、母が郷里の漁村に住んでいたころ、季節になるとハタハタの魚卵が浜に打ち上げられていたそうです。それを拾ってそのまま食べたそうですが、ハタハタの魚卵は殻が固いため、強く噛んで卵をつぶし中のものだけを飲み込み、殻を吐き出していたそうです。

ハタハタの卵の色が、なぜそれぞれ違うのか興味のあるところです。
何の理由もなくあんなきれいに、色分けされているとは思いません。退職後、研究することにしましょう。何せ、時間はいくらでもあるんですから。
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