こんだけ長く生きていると、若くして亡くなった友が何人かいます。
それぞれ懐かしい思い出を残してくれていますので、忘れないうちに記し残そうと思います。
1回目は、中学・高校の同級生、K・洋一くんです。
中学入学はボクたち田舎の1クラスしかない小学生にとって、初めて知らない人と一緒になる出来事でした。
ボクたちの小学校のクラスは皆とてもおとなしく、ボクのように柔和な性格を持つ者ですら「暗黒街のボス」と呼ばれるほどだったのです。
中学入学式の日、他の小学校からの生徒たちに出会い、感動したものです。
とっても騒がしいのです。大きな声ですきなことを言い合い、口げんかをしているのもいます。
中学生になってようやく、やんちゃ坊主に出会いました。
その中に洋一くんがいたのです。
腕っ節が強いので、皆から一目置かれているような存在でした。
漁師の息子で、小さな漁港のすぐそばに住んでいました。親しくなって、彼のところによくお邪魔しましたが、漁港で泳いだり、コンブ採りに出向いたりしたものです。
高校も同じクラスでした。
同じく汽車通学をしていたので、駅から校舎までの長い道のりを二人して歩きました。
今思い起こしても、二人で何を語りながら歩いていたのか思い出せません。きっと、将来のこととか女の子のことなどを話していたのでしょう。
彼は卒業後、苫小牧港の荷揚げ会社の検品の職に就きました。
高校まで親の仕事を手伝っていたからなのでしょう、苫小牧の仕事は楽でしょうがない、なんて話をしていました。
学生時代、一度だけ彼のアパートを訪ね、一泊したことがあります。
お酒が好きな彼は、ボクを連れて酒場を何軒もはしごし、お互いヘロヘロに酔ってアパートに帰ったのを覚えています。
この時が最後の出会いでした。
ボクが勤めてから間もなく、中学の同級生から電話がありました。彼がアパートの火事で亡くなったというのです。
その後、テレビや新聞のニュースでも伝えられました。どうも、酔っ払って帰宅後のタバコの火の不始末が原因のようです。
当時ボクは仕事が忙しかったからでしょうか?、葬儀に出席していません。
あんなに親しかったのに、葬儀にも出てなかったのです。
そのことが気にかかって、帰省した折など何度か彼の実家を訪れ仏壇に手を合わせました。
彼は20代の半ばで亡くなりました。存命の彼の母は、ボクが訪ねると彼を想い出すのでしょうか?、涙ぐんでいるのです。
ボクの郷里の近くに彼の実家があるのですが、ボクの母がそこを離れて以来、なかなか訪れる機会がありません。
ボクが死ぬ前にもう一度だけ訪ねたいと思っています、彼のお母さんが存命中に。
それぞれ懐かしい思い出を残してくれていますので、忘れないうちに記し残そうと思います。
1回目は、中学・高校の同級生、K・洋一くんです。
中学入学はボクたち田舎の1クラスしかない小学生にとって、初めて知らない人と一緒になる出来事でした。
ボクたちの小学校のクラスは皆とてもおとなしく、ボクのように柔和な性格を持つ者ですら「暗黒街のボス」と呼ばれるほどだったのです。
中学入学式の日、他の小学校からの生徒たちに出会い、感動したものです。
とっても騒がしいのです。大きな声ですきなことを言い合い、口げんかをしているのもいます。
中学生になってようやく、やんちゃ坊主に出会いました。
その中に洋一くんがいたのです。
腕っ節が強いので、皆から一目置かれているような存在でした。
漁師の息子で、小さな漁港のすぐそばに住んでいました。親しくなって、彼のところによくお邪魔しましたが、漁港で泳いだり、コンブ採りに出向いたりしたものです。
高校も同じクラスでした。
同じく汽車通学をしていたので、駅から校舎までの長い道のりを二人して歩きました。
今思い起こしても、二人で何を語りながら歩いていたのか思い出せません。きっと、将来のこととか女の子のことなどを話していたのでしょう。
彼は卒業後、苫小牧港の荷揚げ会社の検品の職に就きました。
高校まで親の仕事を手伝っていたからなのでしょう、苫小牧の仕事は楽でしょうがない、なんて話をしていました。
学生時代、一度だけ彼のアパートを訪ね、一泊したことがあります。
お酒が好きな彼は、ボクを連れて酒場を何軒もはしごし、お互いヘロヘロに酔ってアパートに帰ったのを覚えています。
この時が最後の出会いでした。
ボクが勤めてから間もなく、中学の同級生から電話がありました。彼がアパートの火事で亡くなったというのです。
その後、テレビや新聞のニュースでも伝えられました。どうも、酔っ払って帰宅後のタバコの火の不始末が原因のようです。
当時ボクは仕事が忙しかったからでしょうか?、葬儀に出席していません。
あんなに親しかったのに、葬儀にも出てなかったのです。
そのことが気にかかって、帰省した折など何度か彼の実家を訪れ仏壇に手を合わせました。
彼は20代の半ばで亡くなりました。存命の彼の母は、ボクが訪ねると彼を想い出すのでしょうか?、涙ぐんでいるのです。
ボクの郷里の近くに彼の実家があるのですが、ボクの母がそこを離れて以来、なかなか訪れる機会がありません。
ボクが死ぬ前にもう一度だけ訪ねたいと思っています、彼のお母さんが存命中に。