＃2392 ヒアリ

南米原産の、ちっこいアリが世間を騒がしています。
ヒアリとよびます。
漢字で火蟻と書きます。
英語でfire antと記します。
まさに火蟻です。
刺されると、火で焼かれるほど痛い！のだそうです。

ムシ好きのボクは、もちろんアリが大好きです。
ボク同様、働き者のところに好感を持ちます。
あまり悪さをしませんし、不潔感も高くありません。

日本のアリはおとなしいんだけど、アマゾン辺りのアリは凶暴なのがいるそうです。
種の密度が高く、生存競争が激しいため生じている、と論じられています。

アメリカや中国・台湾にはすでに定着し、収拾がつかない状況です。
日本の国際貨物を扱う港では、方々でヒアリが見つかっています。
専門家は、日本国内に定着している可能性は低い、と言っていますが疑問です。
きっと、もう何年も前からヒアリはコンテナに潜んで日本に入っています。
今まで調査をしていなかっただけで、コンテナ置場は何年も前からヒアリがいたはずです。

問題はそのヒアリが繁殖をし、広範囲に生息域を広げているかどうか、です。
アリは周期的に羽アリを呼ばれる女王アリ候補を大量に放出します。
女王アリ候補は空中で雄アリと交尾をし、その後はどこへ飛んでいっても一匹で繁殖できます。

こうなったらもうお手上げです。
そうなっていないことを、心から願っています。

・・・
ヒアリ騒動を受けて、アリ用殺虫剤が10倍の売れ行きなんだそうです。
全国で在来の可愛いアリが殺されています。
在来のアリは生態系に必要な役目を果たしていますし、悪さもしないのです。
そんなのを殺してしまったら、その空いたニッチにヒアリが入り込みやすくなるのです。