NY株は反発した。
2週間ぶりの力強い上昇であったが「調整幅が意外に小さいことは、いまの相場の基調の強さを表している」と強気筋が元気づく。
相場の内容は金融、ハイテク、素材が牽引した。特にバンク・オブ・アメリカ、JPモルガン、ウェルズファーゴなど人気株が金融セクターを牽引したほか、エネルギー中心の素材など、3月以来の相場の先頭を切ってきた銘柄が上昇した。景気回復の先導役である。今回のNYダウ平均の下落率は-3.3%と、東京市場の調整率-9.8%より小さい。
東京市場は日経平均の下落率を下回る銘柄が続出した。人気株は-20%以上の下落率を記録した銘柄が多い。
ウォール街では7日にアルコアの決算発表を皮切りに第3四半期の業績発表が始まる。
アルコアは素材株の象徴的な存在である。景気の温度をみる上では投資家が注目する銘柄のひとつである。前期は損失になることは確実であるが、予想の損失よりどれだけ数値が改善されるかに関心が集まる。
東京市場でもハイテク、金融、素材のなかから大きく下落した銘柄に注目するのが戦略のひとつ。
それにチャイナ・プレィ銘柄は東京市場には多い。中国関連株である。押し目買いの対象にしたい。