本日の東京市場はNY株の下落の洗礼を受けた。
ちょうど1ヵ月前、ウォール街では「9月は魔の月」という警戒感が出て8月末から9月初にかけて株価は調整した。「やはり・・」という気分が投資家に出たが、結局は月間ではNYダウは+2.2%、ナスダックは+5.6%で終わった。3月を底とした上昇トレンドには全く変化がなかった。
警戒感をもっていた一部の有力投資家には、読みが間違ったという反省気分を与えた。
しかし警戒感は季節性というよりも、月末にはファンダメンタル面で出てきた。景気指標の景気の減速感を受けるような数字が出てきたことだ。このために「9月の季節的な要因は10月に持ち越される」という見方が出てきた。
問題は来週から発表になる第3四半期の企業業績である。「アナリストの見通しの上限の数字を出せない株は売られる」というコンセンサスが形成されてきた。
昨日のシカゴ取引所のVIX(恐怖)指数は28と、9月初めに逆戻りした。9月には一時は23と今回の上昇相場での最低水準にまで下落していただけに、数字の反転は市場の警戒感の強さを示す。
ただこれで相場が終わったわけではない。
「9月に期待した下値を買うチャンス」の到来の可能性が強まってきたというスタンスをとりたい。