足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

アマゾンが一段の成長へ・・・相場は個別物色のとき

2017-06-19 06:35:20 | 投資戦略
先週末、アマゾンが小売業のホールフーズ・マーケット(WMT)のM&Aを発表した。買収側のホールフーズだけでなく、買収側の株価も上昇した。
ウォール街では買収に動く企業の株価は下落するのが通例だが常識破れの株価の動きになった。定番どおりの買収でないことを株価の動きが示す。
ホールフーズは全米に400店余の店舗を運営、そのロケーションをみると富裕層の多い地域への新規出店に力をいれてきた。競争相手とは一線を画し業界では2%のシェアーである。
今回、アマゾンが投じる資金は137億ドル(1兆5000億円)とこれまでのM&Aからすると大規模な支出ではない。
この買収が伝わるやウォール街では小売関連企業にパニックが起った。
同業のクロガー、コストコ、ターゲット、ウォーマート-ストアーなどの株価が軒並み大幅安になった。投資家はアマゾンの小売業界への進出で、業界に大きな変動が起り、再編成が激化すると読んだ。
アマゾンは、インターネット企業では競合相手とは一線を画し、様々なビジネス業界に進出して、業界の地図を塗り替えてきた。
小売業界は伝統的なリアルの世界で、これまで大きなM&Aもなく、業界ではアマゾンのような異端児が乗り込んでくるとは夢にも考えなかった。業界では安定成長の時代にはいり、大きな変革を考える経営者はほとんどなかった。
ウォール街では、アマゾンのような異端者が業界でのM&Aに乗り出すことなど経営者の頭になかったことで、先行き小売関連株の波乱が予想されそうである。
アマゾンは資本主義社会を支えてきた業界に大きな波紋を投げかけた。
アマゾン(AMZN)の株価はアルファベットの背中を追いかけ先行き人気を一段と集めるだろう。

東京市場は株価の微調整でテクニカル面から魅力のある株が出てきた。25日の乖離率はMonotaRO(3064)は-2.2%、日本ペイント(4612)-5.8%と買い場である。



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