足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

アジア諸国に特化したヘッジ・ファンド

2017-03-27 06:05:49 | 投資戦略
世界で最大のヘッジファンドを生み出したレイ・ダリオ(ブリッジ・ウォーターの創業者)が4月に第一線から手を引く。現在の運用資産は15兆円で世界最大だ。ファンドの経営からは下りるが、引き続き一部のファンドの運用は「死ぬまで手掛ける」と、一般の企業の経営者とは異なる信念をもつ。
ソロス、カール・アイカーン、ダン・ローブのように派手な振る舞いはなく、特定の銘柄に集中投資し注目を集めるような存在ではないが、専門家の間では評価が高い。2016年のランキングでは業界で第3位。
リーマン・ブラザーズの市場トレーダーから身を起し初期には商品相場のトレーダーとして注目された。
業界で頭角を現したのは2008年~2009年の金融危機のときで暴落を的確に読んで大きな利益を上げた。1949年生まれの戦後派でソロスに続く世代である。
理論派でトランプ大統領の誕生の時にはポピュリズムの台頭に懸念を表明した。今回も60ページ以上の論文を執筆して公開した。
ヘッジファンドの世界でもトランプ大統領の誕生とともに、世代交代の兆しが生まれはじめた。

エマージング市場で運用するヘッジファンドが好調である。われわれが注目している新興諸国に特化したファンド「アリガイ・ファンド」のパフォーマンスが好調。年初来(1~3月)で+9.3%になった。年率にすると2倍のスピードである。アジアに特化したファンド(日本の比率は30%強)で派手なマクロ運用の陰でこのようなファンドが好成績を上げる「とき」の到来である。
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世界株価は下値抵抗が強まる・・・・安全マージン論

2017-03-25 06:31:48 | 投資戦略
NYダウ平均は7日間の連続安。久しぶりのことである。
この日はトランプ政策の目玉である医療改革案の審議が取り下げられたことを嫌気した。
減税、公共投資の拡大という重要な政策の審議が控えている。初戦では無理を避けた。ダウ平均は週間で大統領選後の最悪の動き。
ナスダック指数は堅調で小幅高。ここ7日間のダウ平均、S&P500のもたつきに比べ下値抵抗感が強い。金融、バイオ、製造業、ハイテクなど主力株も堅調である。

ヨーロッパでは3月のPMI指数(購買者指数)が2011年4月以来の高水準になり景気回復が確認された。3年間に及ぶドラギ中央銀行総裁の緩和策が幅広く浸透をはじめた。
欧米の回復は今後の世界景気の動向をみるうえでは明るい材料だ。

東京市場も大幅高。
物色人気は広がり本欄で注目してきた日本水産、寿スピビリッ、カルビー、MonotaRO,農業総合研究所、塩野義、日本新薬、日本ペイント、ソニー、ローム、三菱UFJ,JR東海、KDDIなど、バフェットが銘柄選択の基準に使う安全マージン(経営力の評価の高い)が重要視される相場展開がみられた。
この尺度は数値化するのは難しいが、バフェット銘柄でいえば最近ではアップル(AAPL)が上げられる。
バフェットの経営するバークシア・ハザウェイ(BRK)の年次報告書に記載の大口投資銘柄15社のうちに日本ではなじみの低いUSGコープ(USG)がある。建設・農業資材の会社だが、長期投資の銘柄では低い知名度。
最近調べてみて大きく引き付けられたが、ここ1年のパフォーマンスはバフェットが重点投資するゴールドマン・サックス(GS)並みである。彼の投資にコピー(提灯をつける)したい株である。

任天堂(7974)の人気に乗るメガチップス(6875)に注目。当面はミニ任天堂人気に投資するつもりの戦略である。
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意外に底堅い相場・・・新興市場での成功法

2017-03-23 07:18:33 | 投資戦略
NYダウ平均は5日間の続落。だ下落率は-0.03%で、S&P500とナスダック指数はプラスで終わった。銀行株は下落したがバイオ、医薬品、製造業、コンピュータは反騰した。
市場では相場の本格的な調整いりを予想する投資家も増えはじめていたが、この日の下げ止まりには意外感が多い。

今週の「トイトンスクエア通信」で取り上げたアマゾン・コム(AMZN)が昨日も4.86%急騰しアップル(AMZN)の人気を奪い取った感じ。昨日の日経新聞夕刊トップには「アマゾン、本を直接集配」の記事が掲載されたが、ウォール街では主婦の間での人気の家庭用ブランドのマーサ・スチュワートの料理素材の集配の分野で提携。活躍が話題になっている。生活全般にも奥深く浸透をしはじめた人気拡散はアップル以上の将来性を予感させる。
ウォール街にはすごい銘柄が存在する。
1997年にアマゾンに500ドルを投資したら現在は100万ドル(1億1000万円)になった。この動きをみているとアップルを凌ぐ存在になる可能性も出てきた。

もたつく東京市場での片隅で気を吐くのは新興市場に登場する若い企業群だ。IPO価格で入手できた投資家はわが世の春を満喫する日々が続くが、一般の投資家には無理な話である。
ここ1週間に公開された銘柄の動きをみてみよう。
3月15日に公開したファイズ(9325)はEC物流センター、アマゾン関連である。IPO価格1250円であったが初値4010円で寄り直後には3300円まで27%下げたあと、昨日は4100円買い気配で終わった。
3月17日のビーグリー(3981)は「まんが王国」のコンテンツのクラウドサービス。IPO価格1880円、初値は1881円で穏健な1860円であったが、すぐに上昇し昨日は2500円。
3月22日のインターネットインフィニティ(6545)のIPO価格1320円、初値は5040円で、直後に4420円まで22%下落したが昨日は4450円まで反騰した。介護ビジネスで新しいモデル有望性はある。

これらのデータからは初値買いよりもその後の動きをみて出動するのが成功のカギ。
本日のグリーンズ(6597)は海外の有名ブランドのホテルチエーン展開で日本では新興のホテル経営。IPO価格は1400円で、穏健な寄りなら初値買い、高値なら公開後を狙う戦略。魅力のある業種ではある。
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NY株が壁に突き当たる・・・当然の調整

2017-03-22 06:39:00 | 投資戦略
NY株は久しぶりの急落。
昨年11月のトランプ政権の誕生以来で初めてNY株は1%以上の下落になった。
ダウ平均は237.85ドル安の20,668.01ドルと先週の高値21,169.11ドルから急落。突然の衝撃に市場には混乱が走った。

S&P500は-1.2%、銀行株指数は-2.9%と下げの先頭を切った。大幅上昇してきたゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカが大幅安だ。

米国株の下落に先立つ市場の日経平均は-0.34%、ヨーロッパ株(Stoxx Europe 600)は-0.5%であった。下げの震源地はウォール街である。
ドル安、ユーロ・円相場が上昇し、石油、銅、金は下落した。
米議会ではトランプ政策の審議が始まったが、初めて医療改革法案の審議が難航し、先行きの政策運営に懸念も出ていた。
強引なトランプ政策の先行きに、ウォール街が初めて突き当たった壁である。
足元の米景気回復は順調で、先行きの金融政策の引き締めに久しぶりに関心が出始めた。

米国株だけでなく先週は新興国株も連騰してきたが、世界の株価の一休みは相場のサイクルからみても当然の動きである。
米国ではこれまで金融株に人気が集まり異常な株高がみられたが、その修正局面は当然の成り行きである。
トランプ相場への反省気分の台頭で有望株の物色の内容に、今後は変化が出てくる可能性が出てきた。
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NY株の基調は変わらず・・週末から任天堂動き出す

2017-03-21 06:28:16 | 投資戦略
週明けのNY株の基調には変化はない。この日は銀行、製造業が軟化、バイオ、医薬品、コンピュータが堅調。主役が代わった。
特にわれわれの関心事はウォール街でのバイオ、医薬品の人気の転換である。2015年~2016年の過熱相場の反動局面ではトランプ大統領が高薬価を問題にしたため本格的な調整局面をたどってきた。どこで人気が転換するかの読みはまだ市場では確定的でない。最近はその強引な姿勢には軟化の兆しもみられる。
引き続きナスダック指数には下値抵抗感が出てきてアップル、IBM,マイクロソフト、アマゾンなど米国のシンボルは堅調である(アマゾンは今週の「トリトンスクアエア通信」で強力推奨の予定、第2のアップルになる。米国株では注目銘柄)。

東京市場の動きには主体性が欠如し、米国の写真相場の様相からなかなか抜け出せない現状だけに、NY株の人気分析は最大のツールである。

昨日も書いた任天堂(7974)はNY株ではここ2日間で人気化して大幅に上がった。先週金曜日と今週月曜日の2日間で6%も急騰した。
ウォールストリー・ジャナーナル紙は新製品スイッチの人気をみて、ニンテンドーUSAの観測では2017年のスィツチの生産台数を当初の予定800万台から倍増の1600万台に引き揚げるという見方を流したからだ。
昨年、7月の相場の大転換は米国発のモバイル向け「ポケモンGo」の人気化の情報であった。東京市場よりもNY市場の情報量が数十倍多く、しかも早い。世界最大の株式の需要地だけに当然だが、NY市場と東京の情報追求の質量の規模の違いでもある。この種の株を追いかけていると、その格差は縮まるどころか、拡大していことを痛感させられるのは残念である。

任天堂は拙著「株で資産を蓄える」(開拓社刊)のなかの一章「10倍株を発掘する株式投資の実践編」では9銘柄の一つのケーススタディとして論じている。いまも変わらない。



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