足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

小型株、安永、黒田精工の威力・・・世界の株は好循環

2016-12-07 06:02:35 | 投資戦略
アジア、ヨーロッパからNYと強気人気は波及し、世界の株価は好循環の波に乗る。
特にヨーロッパは英国株がリードし独、仏も堅調。ウオール街のテクニカル・アナリストは「指数は上値抵抗線を突き抜けた。相場の背景は強固で先行きは明るい」と自信を持つ。円相場は114円台に下落した。今週はヨーロッパ中央銀行、来週は 米連銀FOMCの会合があるが、市場はあまり関心を持たない。

東京市場の片隅で大活躍した2銘柄がある。安永(7271)と黒田精工(7726)だ。
安永は三重県上野市に本社をおく自動車部品の企業でエンジン部品を製作してきた。いままで陽の目をみることもなく、地道な経営でわが道をいくとばかり、日本独特のモノ創りの道をコツコツと歩んできた。
最近の株価急騰の材料はリチウムイオン電池のバッテリーの寿命を12倍以上にする画期的な新技術の開発に成功したことだ。このようなブレイクスルーはこれまでのビジネスモデルの中では考えられなかった。培ってきた「微細金型形成技術」が貢献した。株価は2週間で7.1倍になった。
黒田精工は「金型内接着積層工法」で製造したモーターコアが、燃料電池自動車や電気自動車など最先端の環境対応車に相次いで採用されたと発表した。株価は発表後、1週間余りで3.8倍になった。このようなニッチな分野での独自の新技術で成長路線を開いた。
連日のストップ高に関心を持った向きも多かったが、IPO市場の人気株を凌ぐ連日のストップ高で参入する余地もなかったはずである。
昨日は安永が第2回目、黒田精工は第1回目の売買規制が出た。過剰人気で当局は投資家に警告を発した。注目したいのは何年間もの間、人気の圏外にあった株がこのような人気を集めたという現実である。日陰で日を過ごしてきた株が超人気株に躍り出た。このようなケースが後続することを期待したい。
インターネットやバイオへの投資だけが金の卵をみつけることでないことを教えてくれた。この事実は大切にしたい。

 
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欧米の政治が動く・・・民衆の活躍

2016-12-06 06:00:44 | 投資戦略
懸念されたイタリア国民投票で改憲が否定された。現政権に改憲の権限の強化を与えなかった。昨年6月の英離脱の国民投票のときと同じように政権を覆した。
ユーロ中央銀行の債券買いもあってユーロ相場は上昇した。市場は世の中の動きの変化を好感し、株価も上昇し独+1.63%、仏+1.00%、ヨーロッパ株指数(Stoxx)は+0.56%。
時の為政者の行動に、国民が明確に“No!”を突きつける現在の政治システムは欧米では明確に動き出し、政治システムの機能のスピード化を感じさせる。
マスコミは先行きの不透明感を問題にするが、世の中の流れは現状の打破を目指す。
“英離脱は3日間、トランプ当選時は3時間、イタリア国民投票は3分間で消化した”と時代の流れのスピード感を評価する声が市場で出ている。

NY株は上昇した。
ISM指数の非製造業(サービス)が57.2(12月)と前月の54.8から上昇した。米国産業の80%を占めるだけに、米国景気の着実な回復を裏づける。相場は金融、ヘルスケア、バイオ、ハイテク、通信と上昇業種が広がりを見せてきた。

ウォール街では日本経済を見直す動きが出てきた。トランプ政権がいちばん初めに発動する公共投資で活躍を期待できるのは日本企業という見方だ。いまでのトランプ氏の対日感情は予想以上に良好とみる大手米投資銀行が出てきた。安倍政権には追い風が吹く。
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ソフトバンクの新ファンド、予定を超過

2016-12-05 06:48:28 | 投資戦略
クリントン候補を応援したバイロン・ウィン(ブラックストーン投資顧問)は選挙の3週間後にバロンズ誌に寄稿している。
彼は選挙日の夜のクリントン候補のパーティに出席したが、明るい雰囲気で始まったパーティがだんだん暗くなっていく模様を伝え、退席したあと自宅で眠れなかったことを語っている。
ヘッジファンド、大手機関投資家の運用者は同じような経験をしたはず。
3週間を経たいま、ようやく現実を直視し、トランプ誕生は当面の相場にはプラスと判断した。現実論者に戻った。同じような考えがウォール街では増えている。
当面の世界の株価はNY市場を先頭に上昇トレンドをたどる。
トランプ政策を買う相場が継続するが、その過程で出てくる問題を政治がどのように処理するかにかかる。

ソフトバンク(9984)が10月にサウジアラビアと1000億ドル(11兆円強)の「ソフトバンクビヨン・ファンド」を立ち上げた。当初の出資はサウジ450億ドル、ソフトバンク250億ドルで、残り300億ドルが外部から出資を募る予定で、孫社長は投資銀行と新しい出資先に接触してきたが、先週末、サウジからの帰途、ニューデリに立ち寄り、「複数の投資家と話し会ったが、申し込みが当初の予定金額を上回った」と、投資家の反応の高いことを明らかにした。湾岸諸国だけでなく、話題のアリババなどソフトバンクと親しい企業が大きな関心を示し、スタート時点で1000億ドルを超えるようだ。
新ファンドはインドでの投資に大きな関心を示しており、同国のIT産業が今後、世界のリーダーになるという確信を孫社長はもつ。
特に湾岸諸国とインドとの結びつきは古くから親密で、中国よりもインドの将来に大きな関心を寄せている。
ソフトバンク(9984)の株価は11月上旬から人気が出始め、これまで25%上昇し東京市場の復活のリード役になった。新年銘柄として注目したい。
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日米とも金融株の上昇が大きい

2016-12-03 08:31:23 | 投資戦略
NY株はまちまちの動き。NYダウ平均は小幅安だが、S&P500、ナスダック指数は堅調。
引き続き小型株指数ラッセルは上昇した。買われたのはハイテク、コンピュータ、バイオで、これまで相場の牽引役の銀行株は安い。
しかし11月初めの底入れ以来、バンク・オブ・アメリカ(BAC)+24%、ウェルズファーゴ(WFC)+17%、JPモルガン(JPM)+16%、ゴールドマン(GS)+22%と金融株の上昇が際立つ。金融株ETF(上場投信)も+13%。この間、NYダウ平均は+7.2%であった。
トランプ新大統領の金融業界での規制緩和を好感した。上昇の顔ぶれをみるとバンク・オブ・アメリカが抜群の上昇で、大株主のウォーレン・バフェットの笑顔が目に浮かぶ。もともとバークシア・ハザウェイのポートフォリオの40%は金融関連であるだけに、トランプ相場で大きな恩恵を受けた。彼は大統領選ではクリントン候補を応援したが、まさかのトランプ候補の勝利をみると、運命の女神はどこまでもバフェットの味方である。

東京市場でもウォール街の余波を受けて三菱UFJ(8306)+47%、三井住友(8316)+37%、みずほ(8411)+28%と大きく上昇しトランプ相場を満喫している。
11月初めの安値からNYダウ平均は+7.2%、日経平均は+13.9%と日本株のパフォーマンスが上回った。背景には予想外の円安がある。

日米の金融株が先導する相場上昇は2009年のリーマンショックからの上昇局面を想起させる。当時も銀行、証券が反騰相場をリードした。特にウォール街は日本と異なり金融株の存在観が大きい。
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トランプ相場で日米とも金融株が堅調

2016-12-02 07:19:58 | 投資戦略
米国の著名な経済学者ジェレミー・シーゲル(ウォートン・スクール教授)がCNMCに登場し「12月にはさらに5%上昇しNYダウは2万ドルの大台に乗る。トランプ登場でダウ平均は5%上がったが、現在の相場は上昇トレンドの初期である」と強気論を説いた。
彼は重厚な理論武装した視点でこれまでから投資分析を行ってきた。名著「株式投資の未来」(日経BP社)が日本でも翻訳され、専門家の間ではバイブル書として評価が高い。
米国の学者は単なる理論武装だけでなく、それを実践に生かして投資市場の進歩に貢献する。S&P500も2300ポイントを目先に達成すると読み、新年にかけ相場の上昇サイクルに入ったと読む。
ウォール街の発展の背景にはこのような学者の存在が見逃せない。

NYダウ平均は上昇、S&P500、ナスダック指数は下落した。金曜日には11月の雇用統計の発表があるが、民間雇用会社の集計では21万6000人増(11月)と好調な数字が出ている。
この日の相場はまちまちに終わったが、先行きへの期待感は強くレーガン大統領時代の長期の強気相場いりを見込む向きが日増しにふえる。

東京市場でも金融株を先頭にトランプ相場の人気に乗る動きが続く。
最大のプラス材料は円安である。2003年のアベノミクス相場の再現を想起させる。特に金融株が堅調だが、これもウォール街に刺激される。米国ではゴールドマン・サックス出身のムニューチン氏が財務長官に決まった。リーマンショック時に活躍したルービン前財務長官のように、米国の金融業界の前進に力点を置くだろう。日本の金融業界にも間接的に好影響を及ぼす。

長い間、市場の片隅で売買されていた安永(7271)と黒田精工(7726)が連日のストップ高をつけ人気株になった。両銘柄とも「なんの会社?」と聞いても答えられる投資家は少ない。
人気化の発端は新技術開発の報道。リチウムイオン電気と金型積層工法の新技術。ともに意外性があった。日本の企業のモノ創りの優位性を誇示したことが共通点。人気株になった。
銘柄発掘の視点を教えてくれた。
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