足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米決算が好調で地固め・・史上最大の仕手戦

2014-07-23 06:32:51 | 株式

 ウォール街の関心事は第2四半期の決算発表に集中した。時価総額が米国で最大のアップル(AAPL)の決算は、ほぼ予想通り。引け後の株価は小幅安。マイクロソフト(MSFT)の決算も事前の予想通りで株価には大きな反応がなかった。

 好決算発表の出しは好調だが相場全体には大きなインパクトを与えることもなく、NYダウ平均の17000ドルの台固めが続く。

 

ヘッジファンドの活動が目立つ。新進ヘッジファンドのビル・アックマン(パーシング・スクェア)が健康食品ハーバー・ライフに大量の空売りポジションをとり株価の下落に挑戦しているが、この日はメデァを集め販売のスキームが一種の“ねずみ講”であることを3時間にわたって訴えた。2012年末から1年半以上にわたって続く仕手合戦で、攻撃の根拠である企業の販売システムの調査にはこれまで5000万ドル(51億ドル)を投じた。空売りの総額10億ドル(5100億ドル)の5%に当たる大きな金額である。プレゼンテーションでは「大きな調査を投じている」と胸を張った。東京市場ではちょっと考えられないが、ウォールストリー・ジャーナル紙の金融・証券のウェブ版はブログを通じてライブでプレゼンテーションの模様を伝えた。株式市場にとっては大きなイベントである。

 

皮肉なことにアクマンの熱弁にもかかわらず株価は13.75急騰した。これまでソロス、アイカーン、ローブ・ローズなどの大手ヘッジファンドが買い手に登場したが、多くの買い方はすでに利食いして仕手戦から降りた。東京市場では考えられないが、買い方、売り方とも自分の判断には信念をもつ。ウォール街の株価形成の奥の深さには引き付けられる。攻撃側のアックマンの空売りコストは時価を下回り苦境に立つが、彼のヘッジファンドの上半期の成果は+25%と好調であり運用面では余裕がある。

東京市場では引きお続きSNSゲーム関連に人気が集まる。オルトプラス(3672)に見直し人気が出始めた。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする