足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

100倍株の時代が来るか?

2014-07-08 06:45:06 | 株式

 NY株は小幅安。ダウ平均が17000ドルの大台に乗っただけに一服したいところ。

 今週はアルコア(AA)の決算発表を皮切りに、大手銀行ウェルズ・ファーゴ(WFC)と続く。S&P社の直近のデータでは米企業の第2四半期の利益は+4.9%の予想。

 国債償還をめぐってアルゼンチンの債務問題が浮上しているが、サッカーのワールドカップでは準決勝に進出する。

 南アメリカではブラジルに次ぐ第2位の面積をしめる大国で人口は4000万人。国際金融分野での問題が発生しているが、ことし前半の世界40ヵ国のうち株価の上昇率はトップで47%も上昇した。国家は過重な債務問題に直面するが、世界の投資家のなかには将来性を買う動きも出ている。

 

東京市場の昨日はモメンタム株である日本通信(9424)が大商いで投機資金を引きつけた。携帯電話の市場にMVNO(仮想移動体通信)のサービスを持ち込み、大手3社の寡占状態に切り込む。株価は20079月の安値から37倍になった。現在の市場ではテンバーガー(10倍になる株)どころかハンドレッドバーガー(100倍になる株)を求める市場人気が定着するかもしれない。

 先例をつくったのがガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)で、この種の人気株が輩出する時代になってきた。単なる過重投機として割り切るのでなく、その背景にも注目すべきかもしれない。仲間は増えていくだろう。日本独特の現象ではなく、ウォール街ではこの種の銘柄に特化したETF(上場投信)がある。AQRキャピタル・マネジメントが得意とする分野である。さすがはウォール街と感心させられる。

 

先のセイコーエプソン(6724)に次いでブラザー工業(6448)に注目しよう。