NYダウ平均は先週末の急落-185ドル以来の下落トレンドが続いている。
10月17日に期限の迫った財政上限問題の天井を巡って議会での攻防が続く。同じような状況は昨年8月にもみられた。「財政の崖」に直面した議会は一時的な解決策で切り抜けたが、それから早くも1年間が過ぎたが根本的な解決策がでないままだ。
相場は再びこの問題をめぐって立ち往生している。今回も一時的な解決策で急場を切り抜けることになると思われるが、足元では再び相場の行方を阻む最大の材料になっている。米連銀が資産買い付けの継続を決め、景気の減速に配慮した。しかし材料としては一日反応しただけで、その後の相場は調整局面にはいった。
ウォール街の空気は暗くない。NYダウ平均の下落をよそにしてナスダック指数の好調が続く。フエィスブック(FB)やヤフー(YHOO)の上昇相場が象徴している。インターネット関連が全体の人気を牽引している。
昨日のフエィスブックは$49.46と$50台乗せが時間の問題になってきた。
その人気に乗ってヤフー(YHOO)も動いている。中国のネット株のアリババの公開が再び話題になり始めた。公開されると時価総額が1200億ドル(14兆円)の価値が顕在化するとみられる。米ヤフーが24%、ソフトバンクが35%の大株主である。この両社に支配権を握られているので、現在の経営陣は公開に当たって自己の持ち株比率が高まる策の検討を急ぐ。アリババの時価総額は2ヵ月前には1000億ドルといわれたが、短期間に20%も上がった。高度成長が続いている。
公開が実現したら最大の恩恵を受けるのはソフトバンク(9984)である。
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