足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

世界的にハイテク株に動意

2013-09-05 05:28:00 | 株式

 米最大手通信ベライゾンがボーダーフォンの携帯部門を1300億ドル(13兆円)で買収した。先にソフトバンクが米スプリントに2兆円を投じて傘下に収めたたが、それよりもはるかに桁の違う大きい買収であった。ソフトバンクがスプリント買収を米国本土への進出の足掛かりにしたが、迎え撃つ米国企業はヨーロッパに照準を当てた。ハイテク業界が通信を軸に大きな地殻変動を始めた。

 ウォーレン・バフェットもこれまで背を向けてきたハイテク業界への投資を始めた。

 皮切りはIBMだが、その技術力よりも安定的にキャシューフローを生み出す能力に注目して投資した。投資金額は銀行株ウェルズファーゴ(WFC)に次ぐ金額になった。

 バフェットはここ1年をみるとこれまで頑として動かなかったハイテク株投資を解禁した。

 昨年来、医療機器のダビタ(DVA)の大株主になったが、最近はインターネット株のベリサイン(VRSN)の第2位の大株主になった。この株の筆頭株主は長年にわたってヘッジファンドのローンパインだが、その仲間入りをした。バフェットも変わったと印象付けた。

 通信を含めてハイテク業界にも大きな地殻変動が走り始めた感じを強く感じる。

 そういえばウォール街ではインターネット関連が強い。以前、本レポートでも紹介したエクイニクス(EQIX)はここ2年で株価は2倍になった。ヘッジファンドのフィリップ・ラフォントの推奨に乗った。東京市場でも今週はインターネット関連に注目したい。クックパッド(2193)、カカックコム(2371)一休(2413)である。