足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の方向性を読む変化

2009-06-04 07:52:04 | 株式

今回の世界的な金融危機の根源は米国の住宅市場の崩壊であった。

ウォーレン・バフェットは先週末、「住宅市場は安定化の方向に踏み出した」と語った。

彼は「米国では新しく住宅を求める人口が毎年130万人増えている。しかし先の住宅ブーム時には200万戸の新築住宅が供給された。だれの目でみても供給過剰だ。しかし現在の新築住宅の供給は50万戸に急減した。お陰で7080万戸の在庫が解消されている状況だ。

需要は中級住宅(75万ドル)が中心」としている。

バークシア・ハザウェイは傘下に住宅の売買を斡旋するブローカーを抱えている。米国最大の売買高だ。それだけにナマの情報がはいる。

さきの住宅市場の崩壊のときは、傘下の金融機関でのサブプライム・ローンの焦げ付きは極端に少なかったことで有名だ。この種の情報を分析して、市場の動きをアナリストよりも的確に分析した。

住宅市場の落ち着きは金融市場の安定につながり、景気の底意いれの大きな要因になる。過去3ヵ月間のS&P500+40%は20年ぶりの上昇率であった。相場はバフェットの頭にあることを的確に読んだ。

「バフェットが先か?」「相場が早かったか?」

相場の流れには底流に緩慢だが変化が出てきた。変化が加速するときは相場のひとつのクライマックスになる。

今週は日立建機(6305)に注目を始めた。