足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

グーグルの決算・トーセ(4728)の決算

2007-04-20 16:32:38 | 株式

昨日はグーグル(GOOG)が好決算を発表した。売上げは前年比+63%、利益は+69%であった。それに海外での売上げが2倍になり、会社の売上げ47%を海外部門が稼いだ。

ヤフーやマイクロソフトが検索エンジン部門で苦闘してるのに、同社は技術力を結集して成長戦略を展開するほか、ネットの世界の進歩のスピードに追いつけない部門は、気がつけば、すぐに手元流動性を駆使して買収戦略をとる。昨年のユーチューブや最近のダブルクリックがそうである。

グーグルの決算を見て気がつくのはネットの世界の進歩が止まっているのではなく、どこかのビジネスモデルを持つてきて、それを真似て成長戦略を練る時代は完全に終わったということだ。

日本でも最近のミクシイ(2121・マ)とドリコム(3793・マ)の決算をみて成長力の違いが、企業の技術力の差にあるような気がした。ネット株の選別にも数字だけではなく、この種の分析が必要になってきた。画一的な見方では判断できない。

本日、以前から注目してるゲーム・ソフト開発のトーセ(4728)の2007年2月中間期の決算説明会があった。

4月13日にすでに決算の発表があったが、売り上げの実績は予想と大きく変わらず、経常利益は4億3600万円→5億6900万円とわずか増額された。

問題の予想は売上げ58億2900万円とこれまでの予想と大差なし、経常利益は会社四季報の8億7000万円に対して8億5100万円であった。任天堂の好調ぶりからすると、まったく「ふ」に落ちない数字であるが、開発の納期のずれでの関係で数字が伸びない。斉藤社長は「受注残は+50%でで手いっぱい」と、2~3年はブームが続くとした。任天堂のDS,Wiiはもちろんのこと、ソニーのPSP(携帯ゲーム)が健闘してるという。

ゲーム新時代というわれわれの見方を裏付ける説明会であったと思う。株価は調整の底値圏とみた。