足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

慎重派も下げれば「買いたい」

2007-01-30 17:10:37 | 株式

米バロンズ誌の新春座談会は今週の月曜日の発行分で終わった。12人の世界最高水準の運用者が出席しての相場観と投資戦略の議論の場だけに、3週間も連続して掲載せうるという力の入れようは理解できる。

株式市場のグローバル化と運用の多様化の時代がますます進み、気が付いてみれば座談会での見方がそのまま「明日の戦略」に利用できるようになってきたのは喜ばしいとともに、忙しくなってきたと痛感する。

米国株もイギリス株も中国株も、部屋で居ながらPCを前にして、座談会から得たアイディアで、これぞと思う銘柄の注文を出すことが出来るようになった。それだけに読者の方も真剣勝負を賭ける。

12人のうち、相変わらず弱気は3人であったが、そのうちの2人も「現在の水準から10%も下がるようなら買い出動」と昨年とはトーンが変わってきた。

NYダウは昨年7月から連続8ヵ月目の上昇(30日と31日を残すが、この調子で今月も上がれば)になる。過去には9ヵ月上昇というのは記録していない。それに過去135日間、1日に2%以上の下げを経験していない。これも1958年以来である。黄金の1960年代のプレリュードであった時期だ。

さすがの強気筋も「多少は休んだほうがよい」という気持ちを強めている。そういった意味では東京市場も目先2月は踊り場になるかもしれない。

しかし先に書いた米バロンズ誌の座談会の出席者の慎重派も「下げれば買いたい」というのだから、今年の投資市場は好環境下にあるといえる。