足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新興市場にも相関度が出てきた

2005-12-12 17:51:00 | 株式
新興市場の人気にも変化が出てきた。8月以降の上昇相場のパターンでは大型株が大商いになると新興市場から資金が第1部市場に流れて、大幅安するものが多かったが、先週来の相場では両市場とも人気が出るという並存型になってきた。
われわれが長期にわたって注目している新興市場の有望株のACCESS(4813・マ)が、その典型例で株価は8月以来は第1部とは逆相関をたどってきたが、同じように動く人気に変わってきた。個人投資家の資金だけではなく、外人や機関投資家のおカネが流入を始めた証明である。
今週はIPO(新規公開)が忙しい。1週間で12社公開される。いくら新興市場フアンでも、目移りして、どの銘柄に注力すべきか戸惑う。
差し当たり本日のIPOについて考えておこう。テレビ東京ブロード(3786・マ)はIPO価格40万円に対して70万7000円で寄り
引けは72万4000円。われわれの理論株価はPSR(株価÷1株当たり売り上げ)10倍で83万円、2007年3月期の売り上げを適用すると100万円。注目点は同業(携帯電話へのコンテンツ配信)に比べ経常利益率の高いことだ。19.5%で、ドワンゴ(3715)の17.5%を上回る。
いまひとつのIPOであるサマンサタバサジャパン(7829・マ)はIPO価格36万円に対して、72万円カイで終わった。理論株価に対してよい水準まできた。人気の先走りには注意したい。