カウンターサービスが終了してしまいました。

何か違う企画でうき特製のお菓子をお送りします♪



錦秋名古屋顔見世に行って来たなり~







はぁ~、長い1日でした。ヘトヘトよ。
もうねぇ、絵に描いたようなポカをやっちゃうんだよねー。
何なんだろ、ほんまに病気とちゃうかなぁ。
今日はね、金山の市民会館まで歌舞伎を観に行くことになってたのね。
↑御園座は建て替えをしてて、その間は会場を市民会館にするらしい。
駅前にあるから電車で行って、マリ造とは現地集合、のはずだったの。
最寄の駅までミニバスで行って、予定の電車に乗って・・・
順調なずだったのよ。
鳴海を通過した辺りでふと気が付いたの。
私、チケット持って来たか!?
忘れるといけないから財布に入れてたのよ。
ああ、それなのに、私ったら!出掛けにバックを替えて、そのバックにはいつも使ってる財布が入らないからってんで、別の財布に入れ替えた。
呑気に「お金とカード1枚持ってりゃいいわよね」と、チケットのことをすっかりこーんと忘れてたじゃない!
ああああああぁぁ~、なんてことをしてしまったの!
一応財布の中を見るも、入れた記憶がないんだから入ってるわけがない。
どうしよう?どうしよう?
ゆうても、戻るしかないじゃない。
ハイ、神宮前(金山の1つ前の駅)で降りて、折り返しましたよ。
最寄の駅からタクシーに乗って、マンションの下で待っててもらってチケットを取りに行って、また駅に戻ってもらって・・・
タクシーのおっちゃんに事情を話してたから、彼は私の気を紛らわそうと気を使って「私もこの間、名古屋で漫才を見て来たんですよ」
とかいろいろ話し掛けて来るんだけど、ちょっとウザかったわ。(笑
運転に集中して下さい、そして、1分でも早く駅に駅に!
1時間前と同じ電車に乗って、再び金山へ。
30分遅刻で到着。
まぁ、それは仕方ないんだけど(仕方なくないが)、もっとショックなことがあったの。
電車の中で大事なピアスが片方ないことに気が付いたのよぉぉ。
何でよりにもよってあのピアスを落とすかなぁ。
あーあ、これはしばらく立ち直れそうにないわ。

さて、歌舞伎の話ね。
一幕目は、ずっと観たかった「鳴神」だったのよ。
なんでよりにもよって、この演目なのよ!?
ああ、言いますまい、言いますまい。
予定通りに着いていたら、きっと私はカニ道楽の前の交差点で車に轢かれてたわよ、と思うことにします。(笑
そうよ、人間万事塞翁が馬。
ハハハ。
あらすじはね。
朝廷が鳴神(橋之助)に「男子を授けてくれたら戒壇を建てちゃる」ゆうから、法力を使って男子を誕生させたのに、朝廷がその約束を反古にする。
怒った鳴神は世界中の龍神を滝壺に閉じ込めて、雨を降らなくさせてしまう。
当然旱魃が起こりますわね。
そこで、朝廷は女スパイ・絶間姫(扇雀)を差し向けるんだな。
色仕掛けで、鳴神上人から龍神を解放する方法を聞き出せと。
まぁ、男性なんてアホな生き物ですわね。
一瞬疑うも、絶間姫に「癪が起こったから胸を触って」と言われ、胸元に手を入れてるうちに、ムラムラと劣情が起こって来るんだなぁ。
↑この辺りでわたくし到着。
これがさぁ、なんつうの?家族でテレビを見ててエッチな場面が出てきて、茶の間に変な空気が流れる・・・そんな感じ?(笑
めっちゃ照れくさくなるんだな。
何とも言えない間だったわ。
鳴神上人は絶間姫に「夫婦になるんだったら今すぐ盃を交わそう」とか言われて、まんまと策略に乗ってしまうんだよ、
盃に「蛇がいる」とか言われて、鳴神上人は「それは酒に映った注連縄の影」と言って、その注連縄の意味を教えちゃう。
アホな鳴神上人は、法力で世界中の龍神を封じ込めていること、その注連縄を切れば龍神が飛び去って雨が降り出すことも教えちゃう。
ほんと、男性って、どうしようもないアホ生き物ね。
そして、鳴神上人と絶間姫は簾の掛かったお堂の中に消えていく。
まぁ、これが何とも艶かしい。
鳴神上人が寝入っている隙に、絶間姫が注連縄を切って封じ込まれていた龍神が解放される。
笑っちゃうのが、その龍よ。
こいのぼりの一番ちっちゃい子供ですか?それとも蛇ですか?っていうくらいちっちゃくて、ちゃっちいの。
あれはないぞなもし。(呆
他の劇場でもあんなちゃっちい龍を使ってるのかなぁ。
ちょっと興ざめ。
やがて目を覚ました鳴神上人が弟子達に事の顛末を聞き怒り狂いながら、飛び六法で絶間姫を追う、で幕。
なるほど!これはわかりやすい。
歌舞伎を初めて観る人に勧められる演目だと納得。
ただ鳴神上人は、橋之助さんに似合わないかなぁ。
↑ホールが悪いのか、彼のセリフが非常に聞き取りづらい。
海老蔵さん?うーん、それもなぁ。
誰だろ、吉右衛門さんかなぁ。

ここでお楽しみの幕間のお弁当。
マリ造がもみくちゃにされながら、買っておいてくれたの。
本来市民会館での飲食は禁止なんだけど、歌舞伎は長いからさぁ、指定業者が入ってそこのお弁当なら客席で食べてもOKだったの。
それなのに、このお弁当、早々に売り切れてたらしい。
食堂も小さいし、どうせえゆうねん!
売り場の場所も説明不足で列の最後尾もわからないし、何もかも効率が悪くて彼女はイラッとしてたらしい。
しかもさぁ、後援企業や株主優待でチケットを手に入れたらしい客が多くて、いつもとはまた違った客層だったのね。
私がこんなことを言うのは何だけど(笑、品がないの。
タダでチケットをもらったからフラーッと普段着でやって来ました!って人が多かった気がするんだよねー。
もうそら、無法地帯だったよ。
自腹でチケットを買って、「特別」を求めてきた人には、あの雰囲気、がっかりだったと思うよ。

二幕目は「鷺娘」
静かに積もった雪の上にしんしんと降る雪、その中で白無垢姿の娘(福助)が踊る。
実はその若い娘は白鷺の精。
とても幻想的な場面なんだけど、うーーーーーーーん。
恋人と行き違いがあったりして思い通りにいかない恋、若い娘の脆い心とはかなさを表現してるはずなんだけどねぇ。
何だろ、イマイチ、華がないゆうか、色気がないゆうか・・・。
やがて春が来て、美しい町娘に姿を変えた鷺の精、恋人とも上手くいって喜んでいる乙女を舞い描く・・・
なんだけど、これも早変わりがモタモタしてちっとも早変わりじゃない。
客がやきもきしてどうするんだって!
「すごーい」と驚く場面じゃないのか?
最後は恋に破れて鷺の姿に戻って地獄の責め苦に苛まれながら、明け行く夜の闇の中姿を消していく。
まぁ、こういうのを表現するはずだった舞踊劇ですわ。
若い娘の初々しい恋心も、鷺の悲しみも私にはわからんかったです。
菊之助さんや七之助さんで観たかったなぁ。

ここで2回目の幕間。
ハイ、御園座モナカも出張して来ていましたよ。
もちろんこれを食べないとね!

三幕目は「与話情浮名横櫛」
「木更津海岸見初めの場」「源氏店妾宅の場」でした。
元々世話物をあまり好きじゃないんだけど、これはねー、強弱の強のない場面のない演目で正直退屈だった。
木更津の浜辺に、この辺りの顔役のおっさんの妾・お富(福助)が潮干狩りに出掛け、そこに江戸の大店の若旦那・与三郎(橋之助)がやってくる。
与三郎には養子先の養父母の実子の弟が生まれて、その弟に跡目を継がせようと放蕩息子を演じてるという事情があるのね。
そんな与三郎とお富は、お互い一目で惹かれ合う。
これが!たったそれだけで、次の場面。
お富の旦那に不貞がバレて、与三郎は全身を斬られ、与三郎は死んだと聞かされたお富は身投げ。
お富は江戸の商人・和泉屋多左衛門(彌十郎)に助けられて囲われて3年、って設定になってるの。
えっ!?突然そこまで飛びますか。
いやいやー、斬られる場面とか、身投げする場面とか面白そうな場面を省略しちゃいますか。
それはあんまりとちゃいますか。
拍子抜けしちゃったよ。
あ、そうそう。
次の場面に変わる前、橋之助さんと扇雀が私の隣を通られてねー。
↑扇雀さんは与三郎の真意を知る鳶頭・金五郎役。
今回の席は6列目の28と珍しく通路に面した席だったのよ。
私の横で小芝居があって、めっちゃ嬉しかった。
ふふふ、私、扇雀さんのファンなんですの。
もうちょっとで触っちゃうところでした。
本題に戻りますね。(笑
3年後、ええ服着てセンスのええ家に住んで何不自由なく生活しているお富に対して、与三郎は勘当されて身を持ち崩してるの。
日々ゆすりたかりをして、34箇所の斬り傷から「切られ与三」として悪名を馳せているのよ。
ある日、悪仲間の頬にコウモリの刺青のある安(亀蔵)と偶然お富の家にやってくる与三郎。
↑頬にコウモリの刺青って、あんた、ソレ・・・。ハハハ。
ここで、例の「いやさこれお富、ひさしぶりだなぁ」が出る。
与三郎にしてみれば、自分は全身斬られてえらいことになってるのに、命をかけた恋人が今はお金持ちに囲われてるって、そら許せんよね。
お富は「今の旦那とは男女の関係じゃないの」言うんだけど、誰がんなもん信じるかってね。
そんなお人よしどこにおるんだって!
と思っていたら、そのお人よし、多左衛門が登場。
多左衛門に「あんたら、どういう関係やねん?」と聞かれ、咄嗟に「兄です」と答えるお富。
ほんま、性悪やなぁ。(笑
実は多左衛門は何もかも承知で、与三郎に金を渡すの。
「これで小商いをして、お富を迎えに来い」ゆうんだなぁ。
どこまでもお人よし!
と思っていたら、コレが違ったんだな。
お店で急用が出来たと出掛けなきゃいけなくなった多左衛門、お富に守り袋を投げて出掛けていく。
その守り袋には、多左衛門がお富の兄である証拠が入っていた、と。
ええーっ!?またそんな突然。
多左衛門とお富は、どこで生き別れになったの?
ねぇ、ねぇ、説明してよ。
って!これが歌舞伎ですからぁ~!!
そこに与三郎が現れて、お富と2人で感謝するで幕。
特別な盛り上がりもなく、最後はこれですか?
会場が市民会館で制約もあるんでしょうが、安上がりな舞台やなぁ。
何だかモヤモヤしちゃった。
お金のことは言いたくないけど、チケット代17000円もしたんだよ。
ただ役者さんを3時間観ただけやん。
私の「チケット忘れ事件」の(往復の電車とタクシー代)3000円の方がよっぽどおもろかったで。
ハハハ。
やっぱりねー、私のポカは必要だったのよね。(笑
今日の結論、事実はお芝居よりも奇なり。


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