♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ゲッセマネ

2005年03月25日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。

 今週と来週はイースター特集です。今日3月25日は金曜日、グツド・フライデーと英語で呼ばれています。イエス・キリストが十字架にかかられた日の事です。 ま、今日はそれにちなんでキリストが十字架にかかる前にゲッセマネの園で最後のお祈りをしたことについてお話しをいたします。

 ゲッセマネの園は、エルサレムの城壁を見上げる向い側の小高い丘にあります。ゲッセマネという名は、油絞りという意味で、この丘には油が採れるオリーブの木がたくさん植えられ、オリーブ山とも呼ばれています。今でも樹齢何百年と言われる、岩を積み重ねたような
ゴツゴツした老木があります。二千年前、キリストはこの木の下で祈ったのかしらなんて思ってしまうほどです。

 確かにキリストは、このオリープ山、ゲッセマネの園でよく一人で祈っていたと聖書に書かれています。ローマの兵隊に逮捕され、十字架につけられる時が近づいてきた時も、このゲッセマネの園で祈っておりました。このように祈りました。 ルカによる福音書22章42節です。
父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください。

 目の前に迫っている十字架という苦しみを取りのけてください。しかし自分の願いではなく父なる神の御計画通りにしてください、という祈りです。この祈りによってキリストは、逃げる事も逆らう事もせず、ただ父なる神の御心、十字架への道を選んだのです。このゲッセマネの祈りがキリストの十字架への道を決定づけました。

 今日このゲッセマネの園の囲いの塀に、キリストがうつぶせになって祈る姿が彫刻されています。 そしてその絵の下にこう書かれているんです。 「この祈りは世界を変えた」 この祈りによるキリストの十字架が、世界の罪とその結果であるあらゆる混乱とゆがみ、その身代わりとしての贖(あがな)い、救いとしてなされたのだ、という意味において、確かに世界を変えたと言えるのではないでしょうか。そしてその祈りはあなたのためでもあるのです。


 ( PBA制作「世の光」2005/03.25放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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