♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■うしろ髪を引かれる /  板倉邦雄

2012年08月29日 | Weblog
2012/8/29放送

 光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日は「後ろ髪を引かれる」という題でお話ししましょう。創世記19章ソドムの町でのロトとその家族の話の続きです。

 さて夜が明けました。二人の旅人すなわち神様の使いはロトを促し急かしました。「さあグズグズしないで奥さんとここにいる二人の娘さんを連れて今の内に逃げるのです。大急ぎですよ。さもないと町ももろとも滅ぼされてしまいます。」

 それでもロトがグズグズしているので二人の旅人はロト夫妻と二人の娘の手をとって町の外の安全な場所に連れ出しました。神様が手を取ってくださるなんて思いやりのあるお方ですねえ。

 そして二人の御使いが言いました。「命が惜しかったら一目さんに逃げなさい。絶対後ろを振り返らないで山の中に逃げなさい。いつまでもこの低地にいると死んでしまいます。」

 ロトは二人の旅人に頼みました。「これまで命を助けてくださるご親切には俺の申しようもございません。そのついでと言ってはなんですが、山の中ではなくあそこに見える小さな村に逃げ込んではいけないでしょうか。山の中は危険ですし、あの村なら遠くないしお願いします。あそこへ行かせてください。」

 「いいでしょう。あの小さな村は滅ぼさないようにします。だが急ぐのですよ。」
 わがままロトの言う事を聞いてくださいました。

 ロトが村に着くとちょうど太陽が昇ったところでした。その時、天から燃える炎の塊がソドムとゴモラの町の上には雨あられのように降りかかりました。死海近くの山の爆発と言われています。平野の町や村は溶岩によって焼き飲み尽くされてしまいました。人も動物も植物のいのちあるものは死に絶えていったのです。

 ロトの妻も夫の後からついて行ったのですが、警告を聞かないで立ちどまって後ろを振り返ったので塩の柱になってしまいました。塩分と多量に含んだ死海火山の爆発だったと考えられています。後ろを振り返りながら後ろ髪を引かれながら人生を走る人はいません。いつも前を向いて走りたいのです。

 聖書のことば

 「私は・・・ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、目標を目ざして走り」  ピリピ人への手紙3章13節と14節  口語訳聖書

 ( PBA制作「世の光」2012.8.29放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書
通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくは
PBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっ
そり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大
抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なし
でもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹
介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

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