♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし- 3 / 大嶋重徳

2017年02月21日 | Weblog
2017/2/21放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
聖書には十戒と呼ばれる、神様と人との間に結ばれた約束があります。
 今月から十戒を通して聖書の語る神様を学んでいきたいと思います。

 十戒に出てくる最初のことばに、「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、主である。」(出エジプト記 20章2節)ということばがあります。神様は私たち人間を造るとき、「これを取って食べてはならない」(創世記 2章17節参照)という約束を与えられました。これは人間が約束を守って生きる存在として造られたことを表しています。しかし、人間はこの約束を守ることができずに、取って食べてはならない、と言われた木から取って食べ、神様との約束を破り、罪を犯しました。その時から私たちは、神様の愛の中で自由に生きることができなくなりました。そして、したいと思う良いことを行うことよりも、かえって、したくない悪を行うようになってしまいました。本当は夫のことを大切にしたい、でもでききない。あの人に謝りたい、でも自分からごめんなさいと言うことはできない。私たちは大切な人を愛したい、大切にしたい、と願いながらも、私たちの口から出ることばや行動は周りの大切な人を傷つけたり関係を壊してしまったり。また傷つけられたり、辛い思いに落とし入れられたりします。そこは自分の願っている生き方からほど遠く不自由です。かえってしたくないをさせられ、窮屈で悔しく悲しいもので、それはエジプトの地で奴隷のように生きているような毎日かもしれません。

 しかし十戒があなたに生きて欲しいと願っていることは、あなたがその奴隷のような生き方から抜け出すことで、そのための指針を与えようとしているのです。そして何よりもまず十戒は私たちに、あなたは奴隷の家にいた罪人なのだ、救われなければならない、そことを自覚させようとするのです。

 あなたは今日いかがでしょうか。私は自由だ。何にも縛られずに生きている、と言えるでしょうか。もし言えるならば、あなたのその自由奔放な生き方のために誰かが犠牲になり誰かを痛めつけている現実に気が付いていないのかもしれません。十戒が最初に語るのは、あなたは罪の中にいる。その罪の中から解放される道筋がある。その自由への道に共に生きて行こうではないか、ということなのです。

  ( PBA制作「世の光」2017.2.21放送でのお話しより )

******


さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


******
このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■み名があがめられますように... | トップ | ■岩から水を / 板倉邦雄 »