♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■信仰の戦いを闘った 内村鑑三② / 岩井基雄

2016年07月29日 | Weblog
2016/7/29放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。

 今日も先週に引き続き内村鑑三について学んでみましょう。平和を求め、戦いを止めるという非戦論を説いた内村の声は戦争へと傾いていった日本の中で波紋を生み、ついには内村不敬事件という事件にまで発展します。それは内村鑑三が第一高等中学校の教員時代に教育勅語の発布の儀式で最敬礼を行わなかったということを不敬として責め立てられ、社会問題化した事件でした。しかし聖書は確かに天地万物を創造された神様以外のものを、礼拝することや神様として崇めることを禁じています。クリスチャンとしての内村鑑三の行動は正しい選択であり、当時の日本では理解されなくても、彼は誤解を恐れずに神様の前の正しさを求めていったんですね。

 内村鑑三は多くの書籍を残しましたが、その中で自分の生涯の中で三度の大きな変化があったということを語っています。彼はこう語ります。

 第一回は、独一無二の神様を認めたということ。第二回は、キリストの十字架における自分の罪の贖いを信じたこと。そして第三回が、私がキリストの再臨・再来を確信したこと。すなわちキリストにあって永遠の希望があるということを確認したということなのです。

 明治45年、1912年に、内村は娘ルツ子の病死を経験します。その葬儀の時、「これはルツ子の葬儀ではない。ルツ子は天に嫁入りしたのであり、今日はルツ子の結婚式である。」と述べたのです。彼は、死は終わりではない、死は永遠のお別れではないと知っていたのです。彼は聖書の真理に生かされていました。そして志賀直哉、有島武郎(たけお)、正宗白鳥たちも大きな影響を受けていったのです。それは神のことばのいのちと希望が人々の心を捕え続けていったからではないでしょうか。聖書はあなたの人生をも新しくいのち豊かなものにしてことができるのです。

 聖書のことば
 「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。
       新約聖書 コリント第二の手紙5章17節

 あなたにも新しい希望といのちに生かされる人生が備えられているのです。

  (PBA制作「世の光」2016.7.29放送でのお話しより)

******

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

******
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■主が命じられたこと / 福... | トップ | ■テサロニケとベレヤで / ... »