♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■弱った手を強め/福井 誠

2015年08月27日 | Weblog
2015/8/27放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「弱った手を強め」です。それではイザヤ書の35章3節をお読みしましょう。
 「弱った手を強め、よろめくひざをしっかりさせよ。

 イザヤ書前半のまとめの部分であるとされます。先に34章では、さばきが語られました。そして神のことばに注意するように促されていました。ここではさばきに続く回復が書かれています。何かホッとする所ですね。神様は正しいだけのお方ではありません。基本的に愛のお方ですから、必ずさばきには恵みのことばも加えてくださるのです。ここで語られていることは、裁かれて国を失い、多くの民が捕虜としてバビロンという国に連れ去られたイスラエル人が、やがてその捕囚期間を終えて帰ってきてイスラエルの国が回復されることを語っていますね。

 荒野と砂漠の荒廃したイメージから始まり、水が湧き出し川が流れ、焼けた地が沢となり、花咲き乱れる祝福のイメージでまとめられています。先週は血みどろの山、虐殺・凄惨なイメージでした。今回は喜びと歌の明るい心温まるイメージになってますね。

 そして神様は言います。
 「弱った手を強め、よろめくひざをしっかりさせよ。

 確かに他国の侵略を受け自分の国が滅びた悲しみを味わい、捕虜としての苦しみを味わった人々は、このことばに回復の希望を見出したことでしょう。

 詩人のホイットマンは、寒さに震えた者ほど太陽の温かさを感じる、と語りましたが、手が弱くなり膝がよろめき失意に遭った人ほどこの回復の約束に希望と励ましを繋いだはずです。そういう意味では今も荒野や荒地に放り出されたと思っている人々にとって、このイザヤのメッセージは味わい深いものでしょう。自分に何の希望があろうかと思うならば、「強くあれ、恐れるな。見よ、あなたがたの神を。復讐が、神の報いが来る。神は来て、あなたがたを救われる。」(4節)という神の力強いことばに耳を傾け信頼を寄せたいものですね。

 更にイザヤは神の約束のことばを伝えます。
 「楽しみと喜びがついて来、嘆きと悲しみとは逃げ去る。」(10節)
 信じるところに想像もしなかった未来が開かれることでしょう。神を信じましょうね。

 (PBA制作「世の光」2015.8.27放送でのお話より )

******

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

******

このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■主の祈り 30 / 大嶋重徳 | トップ | ■最初の日本語聖書翻訳者 チ... »