♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■真実を語ろう / 関根弘興

2016年08月08日 | Weblog
2016/8/8放送


 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 今日も新約聖書のエペソ人への手紙4章25節のことばを紹介しましょう。
 「ですから、あなたがたは偽りを捨て、おのおの隣人に対して真実を語りなさい。
 聖書は、偽りを捨て、真実を語れと教えています。前回は偽りを捨てるために決して偽ることのない愛なる神様を信頼し生きていくことが大切なんですよ、ということを語りました。そして真実を語るという事も大切なのですよ、と聖書は教えている訳ですねえ。

 しかし真実を語るとき、気をつけなければならないことがあります。それはいつ語るかということと、どのように語るのかという問題です。

 例えば、お医者さんやご家族が患者本人に病気の告知をする時のことを考えてみましょう。病状が重い場合にそれを正直に告げることを家族は迷うことがありますよね。いつ知らせるのかという時期の問題と、どのように話をするのかという伝え方の問題がそこにはあるんです。それは置かれている状況や患者さんの性質によっても違って来るでしょう。イエス様も、真実を伝える時期や伝え方について配慮なさいました。イエス様が公の生涯を始められたのは30歳になった時です(参照ルカ 3章23節)。「いやあイエス様ならもっと早い時期からでも良かったのではないか」と思うかもしれませんね。ところがイエス様は30歳までじっと待っておられました。そして30歳になってから、「時が満ちた」と宣言し、みことばを宣べ伝え始められたのです(参照マルコ 1章15節)。

 またイエス様は弟子たちにこう言われたことがあります。
 「わたしには、あなたがたに話すことがまだたくさんありますが、今あなたがたはそれに耐える力がありません。」(ヨハネ 16章12節)

 このようにお話しになったんです。つまりイエス様は弟子たちの置かれている状況に応じて伝える時期や方法を配慮しておられたんですね。ですから私たちも、真実を語らなければならないと言って時を選ばずどこであろうが誰であろうが何でもかんでもやみくもにストレートに語ればいいというものではないんです。ちょうど良い時期が来るまで忍耐し待つことも必要です。相手の状況を見極めて適切な伝え方を心に留めながら語ることが必要なんですね。ですから知恵と神様への祈りが必要なんです
 
  (PBA制作「世の光」2016.8.8放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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