♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■夜逃げ / 板倉邦雄

2013年07月31日 | Weblog
2013/7/31放送

 世の光の時間です。いかががお過ごしですか? 板倉邦雄です。借金取りに追われて夜逃げ同然のように引っ越しをするドキュメントを見たことがあります。今日は「夜逃げ」という題でお話ししましょう。創世記の31章に入ります。

 さてヤコブは大いに富み、多くの群れ、男女の召使いを持つようになりましたね。当然のようにラバンの息子たちは不平を言い出しました。「あいつの財産は元はと言うば親父のものじゃないか。親父だ犠牲になってあいつを金持ちにしたようなものだ。」 その内にラバンの態度も変によそよそしなってきたのです。神様がヤコブに「あなたの故郷(ふるさと)に帰るよう」に言われたのはそのような時でした。「あなたの先祖・親族の所へ帰りなさい。わたしがついているから心配しなくても良い。」 同様に神様は私たちが人生の岐路に立ったとき聖書を通しておことばをかけてくださいます。

 そこでヤコブは妻のラケルとレアに使いをやって自分が今群れを飼っている所まで来るように言いました。今後のことを相談するためです。「実はなあ、父上のロバンさんの様子が変なんだ。しかし心配することはない。今日、私たちの先祖の神からお告げがあったからな。お前たちも知ってるだろ? 私は長い間ラバンさんのために一生懸命働いてきた。しかしラバンさんのほうじゃ私のことよりも自分のことだけ考えていたねえ。給料のことは何度も約束を破ったしなあ。これまで無事にやっとこれたのも一重に神様が助けてくださったおかげだと思う。」 

 それを聞いた二人の妻ラケルとレアは答えました。「私たちのことなら心配しなくても良いのです。どうせここにいたって自分のものなんか無いの。お父様の財産だって分けてもらえないでしょう。言ってみればお父様は私たち二人を売ったのよ。神様のご命令通りにしてください。」

 そこである日突然ヤコブは妻と子どもたちをラクダに載せ、ラバンに黙って出発してしまいました。ラバンに相談したら必ず引き止められてしまうことをヤコブは何度も経験していたからです。

 私たちの人生には自分と家族を守るため、このような決断をしなければならないときがあるのです。

(PBA制作「世の光」2013.7.31放送でのお話より )
 
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