♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■集まって聞きなさい / 山中直義

2013年06月04日 | Weblog
2013/6/4放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 山中直義です。人は誰も一人で生きるべきではない。聖書はそう教えています。今日は「集まって聞きなさい」と題してのバイブル・メッセージです。

 旧約聖書創世記49章には信仰者ヤコブの最後のことば、息子たちへの祝福のことばが記されています。ヤコブは最後の力をふりしぼって息子たちを集めてこう言いました。「集まりなさい。後の日にあなたがたの上に起こることを告げましょう。ヤコブの子らよ、集まって聞きなさい。」

 こうしてヤコブは息子たち一人ひとりに対して各々にふさわしい祝福を与えたと聖書は言います。

 ところがその祝福のことばをようく読んでみると、その中にはどう考えても祝福とは言いがたい叱責や戒めも語られています。

 例えば長男であったルベンはその罪のゆえに長子の権利を剥奪されてしまいます。また次男と三男であったシメオンとレビはその怒りの激しさのゆえに相続地が与えられないということ。そしてその子孫は兄弟たちの子孫の中に散らされて行くということが語られています。これらの叱責や戒めは個人ということに限定してしまうなら決して祝福とは言いがたいものだと言えます。ところが神様が集めてくださった共同体という視点から見るなら、それはやはり素晴らしい祝福だと言えます。

 特別な地位や使命に不適切な人がいつまでもその重荷を負い続けなくても良い。怒りなどの感情コントロールできない人が共同体の中で適切に取り扱われて行く。これらのことは神様によって集められた共同体の中で生きることで初めて豊かな祝福と言うことができます。また反対に素晴らしいリーダーシップの賜物など個々人に与えられる豊かな賜物や経験、祝福というものもその人だけが受け取るべきものではなく、共同体の一員としてそれを大切にあずかりわかち合うべきだと聖書は教えています。

 「集まって聞きなさい。」 神様は今も私たち一人ひとりに対してそう語りかけていてくださいます。どうぞあなたも教会にお越しください。そしてそこでともに神様のことばを聞き、重荷を担い合い、祝福を豊かにわかち合う、そんな幸いな人生を歩んで頂きたいと思います。

(PBA制作「世の光」2013.6.4放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


****** このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。



 

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