♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■悲しみは笑いにまさる /福井 誠

2010年11月18日 | Weblog
2010/11/18放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。

 今日のバイブル・メッセージは「悲しみは笑いにまさる」です。それでは伝道者の書7章3節から読んでみましょう。
 「悲しみは笑いにまさる。顔の曇りによって心は良くなる。知恵ある者の心は喪中の家に向き、愚かな者の心は楽しみの家に向く。」(3節、4節)

 人生は楽しく生きたい。しかし浮かれ騒ぎのような楽しさばかりでは後が思い遣られますねえ。イソップ寓話にある蟻とキリギリスの話ではありませんが、やはり後先を考えずただおもしろおかしく今だけを生きる薄っぺらな人生では、後で大きな付けを支払わされることになります。若い時であれば刹那的にただ楽しさだけを追求して生きることが許されるかもしれません。しかし人生経験が深まれば、それなりに人生をしっかり考えながら歩むことが求られるものですねえ。そこで大切なのは、やはり嫌なこと苦しいことにもきちんと目を向けていくことなんだと思います。

 悲しいこと苦しいことに関わり合うことは誰にとっても嫌なものです。できれば避けて通りたいものですねえ。しかし人は笑いの学校よりも悲しみの学校でこそ実際にはより多くのことを学ぶものでしょう。宴会や楽しみは私たちの心を一瞬にして気持ちよくし、暖かくし、強めるものです。しかしそれらの励ましが長く持続することはありません。むしろその場を過ぎてしまえば元通りの何とも言えない寂しさの中に取り残されてしまうということもあるものですねえ。人生のより深い、より力強い支えは人生の闇の中でこそ見出されるものですし、私たちの人生を永続的に励す力というのは、実は最も深い悲しみの中でこそ生まれるものです。苦しいこと悲しいことを受けとめて考えるべき事をしっかり考えて明日の人生の肥やしにしていきたいものです。人生を深く掘り下げて、神に知恵を与えていただく人生を歩むさせていただきましょう。

  ( PBA制作「世の光」2010.11.18放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書
通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくは
PBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっ
そり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大
抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なし
でもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹
介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


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