♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■倒れる経験

2007年08月07日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきねひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。

 新約聖書の後半にはたくさんの手紙が載せられていますけれども、その多くを書いたのはパウロという人でした。彼がどのようにクリスチャンになったかは、使徒の働きの9章という所に書かれているんですね。

 パウロ、ヘブル名ではサウロと呼ばれた男です。彼は一つの使命に燃えていました。それはクリスチャンを根こそぎ亡きものにしようという、こういう使命だったんです。

 ある時サウロは、エルサレムから200キロ以上離れたダマスコにまで迫害の手を伸ばそうと考え、馬車を走らせました。サウロは殺意に燃えてダマスコに出かけていきました。しかしその途上の事です。突然、天からまばゆい光が彼を照らしたんです。そして彼は地に倒れてしまいました。サウロは旧約聖書をよく知っていましたから、こうしたまばゆい光が神様の何か栄光の現れであるということを直感的に分かったはずです。彼は圧倒的な神様の栄光の前に地に倒されてしまいました。

 この「倒された」とは、大変象徴的なことばだと思います。なぜならサウロは今だかつて“倒れる”という人生の経験がありませんでした。彼は“倒れる”ということからは懸け離れた、ま、優秀な経歴の持ち主だったからです。当時最高の教育を受けていました。おまけに優等生。そして当時相当な財産がなければ取得できなかったローマの市民権さえも持っていました。ですから彼は青年グループのリーダーでした。人を倒すことはあっても自分が倒れるという経験を彼はしてきませんでした。しかしそんなサウロが今、地面に倒されているんです。これは大変象徴的な出来事ですよね。

 実は、人生には倒されなければ分からないことがあるんです。教会の出発において最も活躍した人物はペテロと、そしてこのサウロです。まったく違ったタイプなんですけれども、共通点があります。それは二人共、大きな大きな挫折経験を持っているということです。

 ペテロという人は、イエス・キリストを三度も否定してしまうという失敗をしました。そしてこのサウロは、クリスチャンたちを迫害するという失敗を犯したんです。しかしこの二人の生涯においてこの失敗はいつも彼らに謙遜を学ばさせるものになりました。自分が弱い器であることをいつも振り向かせたんです。

 倒される経験はあなたに何を学ばせるんでしょう。それはあなたに弱さを、そして人生の転機を迎えさせるものになるんです。弱さの中でこそ主からのことばを聴くことができるんですよ。
 
 ( PBA制作「世の光」2007.08.07放送でのお話しより)

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblical.jp 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


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東海福音放送協力会への問い合わせは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

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