世の光の時間です。お元気でしょうか? 福井 誠です。今日は聖書の中のヨハネの福音書から読んでみましょう。
ペテロは、イエスが三度「あなたはわたしを愛しますか。」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、私があなたを愛することを知っておいでになります。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。」(ヨハネの福音書21章17節)
イエスが復活された後のことです。漁に出掛けた弟子のペテロにイエスは現れて大切な使命を与えられました。はじめにイエスは「あなたはわたしを愛しますか。」とペテロに語りかけられました。
ペテロにとってそれは自分の心を深く探られる質問だったのではないでしょうか。かつてペテロはイエスに、「あなたのためにはいのちも捨てます。」(ヨハネの福音書 13章37節 )と言い切った人です。「たとい、ごいっしょに死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。」(マタイの福音書 26章35節)と断言した人です。ところが実際には三度も、しかも吐き捨てるようにイエスとの関係を否定してしまったのです。イエスの質問に、(自分の)愛のなさ、口先だけの忠誠心に恥じ入る思いになっていたのではないでしょうか。自分は完全な失格者だ。そんな思いで心が押し潰されそうに感じていたことでしょう。
そんなペテロにイエスは大切な使命を与えられました。「わたしの羊を飼いなさい。」と、御自分の働きを羊飼いの働きに例えて、その跡を継ぐように勧められたのです。とまどうペテロにイエスは三度繰り返して確実に使命を託そうとされます。
ここに私は、神様がどういうお方であるかということを考えさせられるのです。神様は、私たちが何をしたかということよりも、何をしようとしているかに関心を向けられるお方です。神様は、あの失敗この失敗をいつまでも咎めているようなお方ではありません。むしろ私たちの愚かで迷いやすい性質を分かった上で私たちにチャンスを重ねてくださるお方です。たとい世の中があなたを見捨てることがあっても、神様があなたを見捨てることはありません。あなたを受け入れ、どこまでもあなたと共に歩んでくださいます。そんな神様をあなたも信じてみませんか。
(PBA制作「世の光」2006.04.20放送でのお話しより)
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